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2017年04月22日

患者説明・コミュニケーション24:欠損補綴の説明4「消去法:患者さんのNGの見つけ方」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


現在、欠損補綴の患者説明・コミュニケーションについて書かせていただいております。

前回までのおさらいをしますと、

一長一短な、義歯・ブリッジ・インプラントという三つの治療法から、患者さんが自発的に治療法を選ぶポイントは、

<義歯>

義歯

<ブリッジ>

ブリッジ

<インプラント>

インプラント

利点・欠点の説明から利益・リスクの説明へ切り変える必要があると思うというお話をしました。

<利点・欠点→利益・リスク>

利益・リスク

その際のポイントは‘消去法’というお話もしました。

<ポイントは消去法>

ポイントは消去法

例えば、インプラントは治療費が何十万円という金額になりますし、手術が必要な治療です。

治療費もそうですが、手術するというだけでNGという方も結構多いのです。

<消去法とは、NOもしくはNGを探すこと:手術?ぜったい無理のイメージ>

NOもしくはNGを探す

そうすると、そもそもな話でインプラント治療は選択肢から外れるわけです。

そして、入れ歯も、女性であれば、特に‘入れ歯’と聞いただけでNGという方も結構いらっしゃいます。

男性でも、一度入れ歯治療をしてみて、よく噛めなかった、痛みがあった。取り外しが面倒などで、入れ歯はもう嫌と思っている方もいます。

次に、ブリッジに関しても、隣の歯を削るのは、絶対にNGという方もいます。

つまり、その方その方で、NGがあるのです。

それは、利点・欠点の説明をしている時に、患者さんの反応からもわかります

患者さんの反応を見ながら、その方のNGを探して行くのです。

<消去法のポイントは、患者さんのNGを探すこと>

患者さんのNGを探すこと

そして、その方のNGを尊重しましょう。

一つの選択肢が消去法でなくなるだけでも随分選択が楽になりますね。

では、ここからも大事なこととなりますが、

利点・欠点の説明をしても、どの治療法にも明確なNGが見られない、もしくはわからない場合は、どうするかと申しますと、、

その答えは、

一つ治療例(治療計画)を挙げる事をお勧め致します。

ただし、今回の症例を加味してというのが大事なポイントです。

<その症例を加味して治療例を一つあげる>

治療例を一つあげる

例えば、随分前の記事なので、忘れてしまっている方も多いかもしれませんが、

今回の症例は、この時点で、左下の7番の麻酔抜髄は済んでおり、被せ物にすることが決まっているのです。→患者説明・コミュニケーション11実践初日:麻酔抜髄の説明

ブリッジにする場合、両隣の歯を削らなければならないわけですが、今回はその片方はすでに削る事が決まっているということです。

<両隣の歯のうち、片方は削る事が決まっている>

片方は削る事が決まっている

そうすると、ブリッジの欠点は半分になりますね。

そして、私は5分の4冠支台もよく行うのですが、

<5分の4冠支台はブリッジの支えとして認められている>

5分の4冠支台はブリッジの支えとして認められている


例えば、左下5番は5分の4冠にすれば削る量を最小限にすることも出来ますし、

神経を残せる可能性も格段に増えます。

これにて、削る量や神経をとらなければならないリスクも随分減ります

<視覚効果を使いながら、説明>

視覚効果を使いながら説明


頬側はスライスカット分しか削らないので、保険で行なっても表は大部分白いわけです。

これにて、審美的なリスクも減りますね。

今回の症例は、隣在歯が歯周病であり、ブリッジの支えとして不安というリスクに関しましては、

最初567のブリッジの仮歯を作成して、噛んでみて大丈夫なら、そのようなブリッジ設計にすれば良いし、

<仮歯でシュミレーション>

仮歯でシュミレーション

やはり、歯周病により、仮歯ブリッジに動揺や痛みがあるのなら

4567のブリッジ(45は5分の4冠)設計にすれば良い

<試してみてから決めれば良い>

試してみてから決める

このようにすると、よりその患者さんに合ったブリッジ設計ができるのではないかと思う

といった具合です。

私の中では、一つの治療指針として、

ブリッジが保険で通るのであれば、義歯よりもブリッジ、

両隣在歯が天然歯で骨も充分の場合は、インプラントも有力、

臨在歯が既に補綴されていたり、今回の症例のように補綴が決まっている場合は、

インプラントのメリットはその分減る。


といった治療指針が元々ありますが、

そういった治療指針というのは、各々先生方もおありになるかと思います。

どれが良いかというのではなく

その治療方針で、一つの治療方法を患者さんへ提示するわけです。

大事なことは、今までの欠点(リスク)を全てはなくすことは出来なくても

減らす為にこのようにする

といった言い方をします。

つまり、〜が良い、というよりも、

患者さんが困っている点について、こういった治療法はどうかという言い方です。

今回は、ブリッジでお話ししましたが、別にどの治療法でも良いと思います。

一つ、御自身の中にある、‘治療計画’を示しましょう。→プレミアムファイル「治療計画の立て方」

それに対しての患者さんの反応をみます。

目を輝かせて、「先生、それでお願いします」

といった患者さんもいますし、

「でも歯を削るのは、、もしくは入れ歯は、、もしくは
手術は、、」


といった患者さんもいます。

ここでハタと気づきますね。NGが出ました

消去法が使えますね。

まとめますと、

まずは利点・欠点の説明で患者さんのNGを感じ取り、それでもよくわからなかったら、

治療計画を一つ挙げて、患者さんのNGを探るわけです。

<図式>

利点・欠点の説明



患者さんのNGを探る。わからなかったら治療計画を一つ提示してNGを探す



NGがわかったら‘消去法’



利益・リスクの説明

ここまでくると患者さんの絶対したくないこと

または、ではこの患者さんにはこの3つの方法でこれかな?

ということが、医療者側も解ってきます

これがコミュニケーションの力であり、とても大事です。

コミュニケーションとは、相手のされていやなことや価値観を知る為にとっても有効なのです。

<コミュニケーションにより、相手の信念や価値観を知る>

相手の信念や価値観を知る


そして、こちらの患者さんは、この治療方法を選択するだろう、という事が解ってきましたら、

次の段階があります。

いよいよ、利益とリスクのお話ですね。営業でいうとクロージングというのでしょうか。

つまり、患者さんに治療法や行動を選択してもらうということです。

ただし、“前向きに”ということがポイントです。

治療に対して、患者さんと一緒に前を向くような、そんな患者説明・コミュニケーションが出来ると良いですよね。

次回記事を書かせていただこうと思います。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。



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posted by さけいくら at 15:23 | Comment(0) | 患者説明・コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月18日

患者説明・コミュニケーション23:欠損補綴の説明3「利点・欠点」→「利益・リスク」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

※まだ写真挿入が間に合っておりません。近日中に挿入致します。


現在下の症例にて、患者説明・コミュニケーションについて記事を書かせていただいております。

<例題症例>

例題症例

現在、6番の抜歯が終わり、欠損補綴(入れ歯・ブリッジ・インプラント)の説明に移るところです。→患者説明・コミュニケーション19「抜歯の説明実践:患者さんが抜きたいのか、抜きたくないのか知る為の‘魔法の言葉とは’」


<欠損補綴の3択>

1.義歯

義歯

2.ブリッジ

ブリッジ

3.インプラント

インプラント

前回、それぞれの利点・欠点を患者さんへご説明しました。

まずこの症例を診た時の、歯科医師としての考えをまとめます

まず義歯ですが、クラスプ(バネ)は欠損の隣の歯にかける為、下の写真のようになります。

<クラスプ設計1>

しかし、隣の歯は歯周病が進んでいる為、それだけでは支えが足りないと申しますか、

クラスプは横揺れの力が多分にかかる為、

隣の歯への負担が心配になります。

<クラスプは横揺れの力が多分にかかる>

ではどうするかというと、支える歯を増やす事を考えます。

反対側に義歯設計を伸ばし、例えば反対側の56番あたりへ双歯鉤としたりします。

<クラスプ設計2:反対側へ伸ばし、クラスプ(バネ)を増やす>

このような義歯設計が頭に浮かび、

そして、患者さんの立場になって是非を考えるわけです。

クラスプたくさんだな・・

義歯の着脱毎に、隣の歯周病が進んでいる歯に痛みがでそう・・

義歯が大きくなるので違和感が出そう・・

欠点が増えていくのです。

次は、ブリッジにした場合を考えてみましょう。

ブリッジの場合も同じく、欠損歯の両隣在歯を支えとしますので、下の写真のような設計が思い浮かびます。

<ブリッジ設計1>

しかし、隣の歯は歯周病になっているので、支えとして心配という疑問が出てきます。

ではどうするか?と申しますと、こちらも支える歯を増やしていくわけなのです。

<ブリッジ設計2:ブリッジの支台歯を増やす>

上の写真のような設計が頭に浮かびます。

そして、また立ち止まって、患者さんの立場で考えてみます。

支える歯の数はそれで足りるかな・・

隣の歯を削らないといけないな・・

削ってしみる場合は、神経もとらないといけないな・

とこちらも欠点といいますか、問題点が増えていきます


では、インプラントはどうでしょうか?

<インプラント設計1>

インプラントは欠損歯の部位のみしかさわらない為、他の歯にそう負担をかけません

しかし、骨が随分歯周病でなくなっている・・


なので、骨を増やすことも考慮に入れなければなりません。

<インプラント設計2>

隣の歯周病もしっかり治さなければ、インプラントに歯周病が移りそう(インプラント歯周炎)・・

骨も増やすとなると、1年がかりの治療になりそう・・

料金もそうだが、手術に体が適応となるか・・今飲んでいる薬は?糖尿病であれば、HbA1cの値は・・

とインプラントも違う意味で色々と‘おおごと’になっていきます。

じゃあどれもダメかというと、それだと患者さんもお先まっくらな気持ちになってしまうので、

これら頭の中の言葉を全部患者さんへ言うわけではありません

それをどう伝えるのかが、患者説明・コミュニケーションです。

ここからのポイントは、

‘消去法’

です。

<消去法>

消去法

どれもリスクがある場合の選択は、消去法となりますよね。

実は医療現場や他の業種でも同じかもしれませんが、

完璧な治療や商品というのはないので、

私達は迷う場合は、ほとんど消去法で物事を決めているわけです。

なんかネガティブな考えのように感じられますが、

それをネガティブにしない為にも

患者説明・コミュニケーションがあります

<ネガティブにしない為の患者説明・コミュニケーション>

患者説明・コミュニケーション

他の業種であれば、顧客に選んでもらう為の営業力と言えるかと思います。

では、

どのように相手を伝えていけばいいでしょうか?

ポイントは、

‘利益とリスクの天秤’

です。

前回の記事は、‘利点・欠点’の話でしたね。

似ているようで、違いまして、

要は、

‘利点・欠点’の話から→‘利益とリスク’の話に、

患者説明・コミュニケーションにより、もっていくということです。

<利益・リスクの天秤>

利益・リスクの天秤

そして、‘利益とリスク’を天秤にかけてもらい治療法を患者さんへ選択してもらう

これが概要となります。

次回より、さらに具体的にお話していきます。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 11:45 | Comment(0) | 患者説明・コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月15日

患者説明・コミュニケーション22:欠損補綴の説明2「利点・欠点」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回より「欠損補綴」の説明に入ります。

少し前回までのおさらいで、欠損補綴とはなんなのかというのを御説明致します。

欠損補綴とは、抜歯した歯(欠損)を補う治療(補綴)のことです。

その為の方法は、基本的に3つあり、

1.入れ歯

2.ブリッジ

3.インプラント

です。

今回は、それぞれの利点・欠点についてお話したいと思います。

教科書的ではありますので、写真にまとめます。

<3種類の欠損補綴の利点・欠点>

・入れ歯

<入れ歯>

入れ歯

利点:保険診療である。隣の歯をほとんど削らなくて良い

欠点:天然歯に比べて噛む機能は下がる。着脱が面倒

・ブリッジ

<ブリッジ>

ブリッジ

利点:保険診療である。天然歯と同じくらい噛める。

欠点:隣の歯を削らなくてはいけない

・インプラント

<インプラント>

インプラント

利点:天然歯と同じくらい噛める。隣の歯を削らなくても良い。

欠点:自費診療である。手術が必要である。

簡単に書きますと、こんなところです。

それぞれの欠損補綴治療法において、上記のような利点・欠点があります。

では、どれがいいのか?

というと、それは

1.患者さんの口腔内の状態

2.患者さんの考える優先事項

によって変わってきます。

‘患者さんの’というところがポイントです。

今回は、随分教科書的な内容となり、歯科医療者の方からは当たり前のことのように思われるかもしれませんが、

この

‘患者さんの’

というところを念頭に入れることは大事だと思います。

ついゴリ押ししてしまいがちだったりします。

私も歯科医師ですので、患者さんを拝見していて、

「今回の場合はこの治療法を選択した方が良い!」ということは、頭の中にあったりします。

なので、ついその治療法をゴリ押ししてしまいたくなる、という気持ちはわかります。

しかし、

あくまで、

患者さんに選んでいただかなければならないのです。

その為の患者説明・コミュニケーションです。

しかし、患者さんが全く良くない方法を選んでしまっても良いのか?という疑問も残ります。

ご安心ください。

そうならない為の患者説明・コミュニケーションでもあります。

まずは、この利点・欠点を伝えた後

次回、より実践的にお話していきたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました 。



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posted by さけいくら at 09:06 | Comment(0) | 患者説明・コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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