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2016年01月21日

補綴物除去7/10(メタルコア除去の第二段階の概要、ポストの底まで削りきる)



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今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「コア除去」


前回、メタルコア除去の第一段階「歯よりも上部にある金属は全て除去する」について書きました。

今回は一番難しい第二段階

「ポストを根充材が見える、底まで削り切る」

です。

まずポストとは何かともうしますと、下の写真の矢印の部分をポストといいます。

<メタルコアのポスト>

メタルコアのポスト

根っこに入っている、真鍮のような部分ですね。

このメタルコアのポストを上の写真から、下の写真にしたら第二段階が完了です。

<ポストの底まで削り切る>

ポストの底まで削り切る

ポストよりも下部には根充材がありますので、ポストの底まで削り切れば、根充材が見えてきます

ただ、実は第二段階が完了した時に上の写真になっていることはまれです。

なぜなら、ポストの底部が見えないからです。

<ポストの底部が見えない>

ポストの底部が見えない

見えないまま、削りすすめていくのはとても危険です。

あらぬ方向に削っていたりするとパーフォレーション(歯に穴をあけること)する恐れがあるからです。

<盲目的にやるとパーフォレーションする恐れが高まる>

盲目的にやるとパーフォレーションする恐れが高まる

といいますか、メタルコア除去でパーフォレーションしてしまう最大の原因は、

‘見えていない’からです。

なので、現在削り進めている箇所が、金属なのか、歯なのかちゃんとわかるように、場を整えなければなりません。

どのようにするかといいますと、簡単です。

‘削っている深さよりも上部を広げましょう’

<目視できるように上部を広げる>

目視できるように上部を広げる

これで見えやすくなります。

さて、それをふまえた上で、実際の臨床を想定して処置を説明していきます。

まずコア除去をしなければならない時とはどんな時かともうしますと、歯の根っこに膿が溜まっている時です。

まず検査として、レントゲンを撮影し根が病気になっているのを確認しますね。

<歯の根っこに膿がたまっている時のレントゲン写真>

歯の根っこに膿がたまっている時のレントゲン写真

この膿を薬でやっつけなければなりません。

<ここに薬を効かせたい>

ここに薬を効かせたい

なので、コアを除去する必要があるわけです。

では、上の写真を想定して、次回、実際にコア除去の第2段階を行っていきたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。




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posted by さけいくら at 10:50 | Comment(0) | 補綴物除去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月19日

補綴物除去6/10(メタルコア除去の第一段階、歯より上部にある金属を削除)



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今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「コア除去」



前回、歯根の破折のリスクを回避する為、専門器具による、コア除去はしないようにしているといったことを記事にしました。→「コアの除去の仕方で注意すること」

しかし、専用器具を使用した除去方法を間違いとは思っておりません

それらも合っていると思います。

ただ、これから御説明する私の方法も役には立つと思いますので、是非お読みいただけるとうれしいです。

では私のコア除去の方法を御紹介致します

私のコア除去は、第一段階、第二段階、第三段階にて行なっていきます。

今回は第一段階について記事を書いていきたいと思います。

まず、大きく分けて下の2種類のコアを例にお話しします。

<コア例1>

コア例1

<コア例2>

images.jpg

まず、<コア例2>の状態を下の写真のようにします。

<上部を削除>

上部を削除

つまり、歯よりも上部にある金属の部分を削除します。

<コア例1>には、歯よりも上部に金属はありませんね。

その場合は、次の段階に入りますが、歯よりも上部に金属がある場合は、その部分は削除します。

<上部を削除する>

歯よりも上の金属を削除する

これが第一段階です。

やり方はなんでもいいのですが、私は除去バーを使用して下の写真のようにします。

まず、横にバー入れ、木をノコギリで切り倒すように上部を除去した後、

<木を切り倒すように上部の金属を除去>

木を切り倒すように上部の金属を除去

大抵は下の写真のようになります。そして矢印の部分をみて下さい

<矢印>

矢印

矢印の部分は金属が歯よりも上部にありますね。

なので、ここも除去します。

<歯よりも上部にある金属部は全て除去する>

歯よりも上部にある金属部は全て除去する

すると上の写真の矢印のように歯の面が見えてくるはずです。

これで第一段階が完了です。

次の第二段階は「根充材が見えてくるまで、ポストを底まで削り切る」

です。

<第二段階>

images.jpg

この第二段階が難しいですので、回を分けて次回詳しくご説明していきたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 11:36 | Comment(0) | 補綴物除去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月14日

補綴物除去5/10(コアの除去の仕方で注意すること)



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今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「コア除去」



では今回より、コアを除去する方法を御紹介していくわけですが、その前にお伝えする事がありましたので、是非今回もお読みいただければと思います。

<コア>

コア

まず大きく分けて、下の2種類のタイプのコアがあります。

<メタルコアの形の種類1>

メタルコアの形の種類1

<メタルコアの形の種類2>

メタルコアの形の種類2

どこが違うでしょうか?それは今後ご説明していきます

さて、これらを例に今後コアを外す時の方法を御紹介していくわけですが、

その前に「コア除去の仕方で注意するところ」についてお話させていただきます。

例えば、インレーの時と同様に、マージン部を削って、ドライバーやコアを外す専門の器具にて外す方法もあります。

利点としては、早いです。

しかし、私はこの方法はあまり使いません

なぜならをこれからお伝えしていきますが、器具を使ったコア除去がダメと言っているわけではありません

これから御説明する理由にて私は早々に器具を使ったメタルコア除去をあまりしなくなりましたので、そんなに器具を使ったメタルコア除去を行なったことはないわけです。

熟練の先生であれば、問題なくコア除去出来るかと思います。

なので、これから御説明することは、あくまで私のやり方、そして皆が出来るやり方と思っていただければと思います。

では、なぜならから御説明致します。

なぜなら、そもそもその器具が勤めている医院にないかもしれませんし、器具をかけても外れるか外れないかわかりません

そして

器具で力をかけて取るわけですが、その時に歯を破折させる可能性があるからです。

大臼歯など歯根が複数あり、各々違う方向を向いている時など、変に力がかかると割れるかもしれません

また、歯質が薄くなっている部分も割れやすいですが、どこが歯質の薄いところなのか、コアを除去するまでわかりませんよね?

レントゲンでは二次元的にしか写りませんし、金属は真っ白に写ってしまい、重なっているところはわからないわけです。

さらに、元々割れてる(パーフォレーション)歯というのがあります

コア除去をした際に、パーフォレーションを見つけた時、

元々なのか、力をかけたからなのか・・

正確にはわからないわけです。

まあ上手くとれればラッキーで、出来れば器具などを使った、テコの力というのは、予想以上に大きい力ですので注意が必要だという見解でございます。

そこで、私はこのようにコア除去します。というのを次回お話していきたいと思います。

なんかひっぱるなあと自分でも思いますが・・

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 10:48 | Comment(0) | 補綴物除去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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