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2015年08月02日

歯周病治療5/8(スケーリングプラスα3)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


前回までにスケーリングをただやるだけではなく、プラスαしなければならないということをお話ししました。→スケーリングプラスα

プラスα項目は

1.コミュニケーションをとる

2.ポジショニングの確認

3.痛みを与えない

4.きっちり時間いっぱいやる

<スケーリング実際>

スケーリング実際

前回までに、痛みなく時間いっぱいやるということについて説明致しました。

残っている項目は、コミュニケーションをとるポジショニングを確認する、です。

この二つの項目が特に、歯科医師先生方には大事かと思います。

ポジショニングの確認は、歯科医師の先生であれば、タービンを思い浮かべて下さい。

私は新人の頃、スケーリングしながら、支台歯形成などを想像しながらやっていました。

たとえば、上の奥歯をスケーリングしながら、

場はこうやってつくる

レストはここにおく

などをシュミレーションするのです。

場の作り方は以前のブログで書きましたね。→ポジショニング

私は、このやり方で頬や舌を傷つけた事はありません。

是非とも御一読していただけるとありがたいです。

では、コミュニケーションをとるということについてですが、これはあえて種類をいわせていただくと、

‘雑談系’です。

もちろん治療上のお話もします

たとえば、ここに磨き残しがあるやポケットが深い、ブリッジがあるのでスーパーフロスを使いましょうなどです。

ただ、これらの事は歯の清掃にいたっては、‘ダメ出し’に近いので注意が必要です。

あなたの口の中は、ここもここもここも汚れていますよ。と言われて、

もちろん医療者側はそれらを伝える義務がありますので必要な事ですが、

あまり‘ダメ出し’されると人は嫌になったり、傷ついたりすることを忘れてはなりません。誰だってそうです。

また異性の場合、特に患者さんが女性でスケーリングする側が男性の場合は本当に注意しましょう。

もちろん、必要な事は伝えなければなりませんが、私達歯科医療者が感覚で考えるよりも、人は口の中をみられるのが恥ずかしかったりします。

くれぐれもデリカシーを持ち接するべきですね。

そして、‘雑談系’とはたとえばこんなのです。

今日雨でしたね。濡れませんでしたか?や足元お気を付けてなど。

お子さんが今年高校に受かったんですってね。

ご旅行行かれるんですか、いいですね〜。

などなどです。

時々こういった雑談系をしてはいけないと考える歯科医師の先生もいますが、それらを否定するつもりはありません。

ただ、

私は‘全然オッケー’です。

時間の許す限り、どんどんしていただきたいと思います。

少なくとも、洗い物をするより大事だと考えています。

なぜなら、‘患者さんが喜んでいるから’です。

私達医療者は、患者さんに喜んでもらいたいと思っていますよね。

人は、‘話したい。話を聞いてもらえる’と喜びます。誰だってそうだと思います。

少なくとも私は、例えば衛生士さんと患者さんが、新人歯科医師と患者さんが、雑談をしていると

気を許している。リラックスしている

楽しそうにしている。喜んでいる

と感じます。

そして、そういった雰囲気は周りに、医院全体に伝播します。

それが良い相乗効果を産む事を知っているからです。

現場を回す事は大事です。一緒に働いていれば「しゃべってないで、片付けしてよ!」と思う方もいると思います。

もちろん、全ての患者さん、スタッフの為に現場を回す事は大事です。

しかし、今回のブログの‘テーマ’を思い出していただければと思います。

‘プラスα’

です。

是非、現場を回しつつ、歯石もしっかりと取りつつ、患者さんと雑談も出来るようになっていただきたいと思います。

どちらも練習が必要です。しかし出来るようになった時、あなた様は‘プラスα’の人になっていることでしょう。

是非お試しあれです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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posted by さけいくら at 01:14 | Comment(0) | 歯周病治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月28日

歯周病治療4/8(スケーリングプラスα2)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


前回スケーリングプラスαとして、「痛みを与えない」というのに焦点を当てて書いてきました。→「スケーリングプラスα1」

プラスα項目がまだ残っています。

1.コミュニケーションをとる
2.ポジショニングの確認

4.きっちり時間いっぱいやる

では、まず4.きっちり時間いっぱいやるについてから説明していきます。

<時間イメージ>

時間イメージ

当院のスケーリング時間は、基本的に一人一回30分です。

それ以上になると、口を開けているのがつらくなりますし

それ以下だと‘手抜き’と思われる可能性があるからです。

たとえば、虫歯を早く削りとると患者さんに喜ばれます。

抜歯も同様ですね。早く抜くと、先生すごい!となります。

しかし、早くスケーリングを終えるとなんか‘手抜き’された気になりませんか?

そんなに歯石がついていなかったからと言われればそうかもしれませんが、

私は自分がもし患者さんであれば思うんですよね。

部屋の掃除であっても、きちんとやると時間かかります。

お口の中の掃除も同じように感じるのです。

そして他にも理由があります。

患者さんによって着色や歯石のつき具合は様々ですね。

しかし、保険診療を行う上ではたくさん着色のついている歯でも、そんなについていない歯でも同じ保険点数となります。

なんとか、公平に満足いただくには、私の考え方では時間で区切るしかないと思っているのです。

つまり、たくさん歯石のついている方は、そのまま30分間歯石除去をするで良いのですが、

そんなについていない方で歯石除去が15分位で終わったとしたら、他にポリッシングしたり、ペーストをトリートメント系に変えてもう一度やったり、エアフローしたり、フロスしたり、そういったプラスαの医療サービスを加えていきます。

つまり、時間いっぱい、患者さんごとに‘精一杯’の事をします。というスタンスです。

これが患者さんに満足してもらえるかなと思っているわけです。

スケーリングの時間、料金を一律にして、その時間で精一杯の事をするということです。

是非お試しあれです。

では、次回より

コミュニケーションをとる

ポジショニングの確認

について書いていきます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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posted by さけいくら at 19:35 | Comment(0) | 歯周病治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

歯周病治療3/8(スケーリングプラスα1)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

前回は「超音波スケーラー」という下の写真にある道具を使い、おもに縁上歯石をとることをスケーリングということ。

<超音波スケーラー>

超音波スケーラー

そして、ただスケーリングする人とプラスαする人とで違ってくるというお話をしました。→スケーリング

そのプラスアルファとは、スケーリングをしながら

1.コミュニケーションをとる

2.ポジショニングの確認

3.痛みを与えない

4.きっちり時間いっぱいやる

を念頭に置いて行う事です。

順番通りの説明ではありませんが、下記に理由を書きます。


私はスケーリングは‘デザート'だと思っています。

普段歯科治療で、痛い思いや緊張を感じているのに

歯の清掃まで痛かったら嫌ですよね。

やられてみるとわかりますが、スケーリングが痛いと結構イライラします。

そしてなるべく痛くなくスケーリングする事は出来ます

まずは‘音’をよく聞きましょう。超音波スケーラーが強く当たっている時はイメージですが

「ジャジャジャ!」

という音が歯面に当てた際に聞こえます。

これを

「ジジジ!」

くらいになるように超音波スケーラーの‘パワー’‘歯面に当てる強さ’を落としましょう。

<超音波のパワー調節>

超音波のパワー調節

<当てる強さ>

当てる強さ

当てる強さに関してですが、超音波スケーラーの先はペダルを踏めばすでに細かく震えて動いています

歯面に‘触れさせる’くらいでよいです。

<超音波スケーラーはすでに細かく動いている>

超音波スケーラーはすでに細かく動いている

決して歯に押し当ててはいけません

超音波スケーラーの‘パワー’は色々人によって変えてみましょう

まず若い人の歯はしみやすく、年齢を経れば経るほど歯はしみづらくなって行きます。

この原則をキチンと頭に入れておきましょう。

単純に頑固な歯石の場合はパワーを強く、だけではありません

また、パワー弱めでもうまくやると結構とれます。やり方は下記に書いてます。やってみて下さい。

そして次に超音波スケーラーを当てる‘角度’‘動かし方’です。

まず超音波スケーラーの切っ先はどのように動いているか、考えましょう。

<超音波スケーラーの動き方>

超音波スケーラーの動き方

なので下の写真のような‘角度’で歯面に当てましょう。チップが歯に‘線’で当たっています。

<角度 良い例>

角度 良い例

逆に下の写真のように当ててはいけませんチップの先端が歯に垂直に当たっていると、つまり先端が‘点’で当たっていると知覚過敏を起こしやすいです。

<角度 悪い例>

角度  悪い例

次に‘動かし方’ですが、今度は悪い例からいきます。

<動かし方 悪い例>

動かし方 悪い例

支台歯形成のように、上の写真のように動かす方がいますが、

そもそも、歯肉溝や歯周ポケットは深いところもあれば浅いところもあります。

<歯周ポケット>

歯周ポケット

この動かし方は適切ではないですし、‘横に動かしている’歯周ポケットの浅いところにスケーラーの先が引っかかった時に痛いですよね。


そもそも歯周ポケットは目に見えません

治療の鉄則ですが、目に見えないところを、盲目的に攻めないようにししましょう

探りながらやるべきです。

正解の動かし方は、‘縦’です。


<動かし方 良い例>

動かし方 良い例

ただ、これは目に見えない‘歯周ポケット内’をスケーリングする時の場合です。

見えてるところは‘横’で構いません。

<見えている着色など>

見えている着色など

そして最後に‘間欠的’に行う事です。

歯に当てる際、試しにずっと歯に超音波スケーラーを当ててみて下さい。

おそらく、不快な気分になるでしょう。

歯がずっと、超音波で振動しているのはあまり気持ち良いものではありません。

秒単位の話ですが、あまり長い時間歯に当て続けるのではなく、間欠的に歯に当てましょう。

音で言いますと

「ジジジジジジジジジジジジ・・」

ではなく

「ジジッ、ジジッ、ジジッ、ジジッ、・・」

と当てるわけです。

歯石をとるのは当たり前です。いかに痛くなくとるのか、プラスαが大事なのです。

そしてプラスαはまだ続きます。

今回は

3.痛みを与えない

にテーマを当てましたが、

プラスα項目が

まだ、

1.コミュニケーションをとる
2.ポジショニングの確認

4.きっちり時間いっぱいやる

が残っておりますので、次回に続きます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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posted by さけいくら at 14:01 | Comment(0) | 歯周病治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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