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2016年03月29日

虫歯の削り方10/10(今までのまとめと検知液を使わない方法の紹介)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「虫歯除去」

今までブログにて虫歯の削り方について、詳しく書いてきました

私は歯医者ですので、色々な虫歯の削り方をしましたが、今回御紹介させていただいた方法が良いと思っています。

患者さんからの口コミにも

「虫歯を取るスピードが段違いでした」


というお言葉をいただいております。

つまり早く正確に。

そして出来るだけ痛くなく(コントラハンドピースを使うから)です。

そしてそのように虫歯除去が出来ると患者さんはどう思うでしょうか?

虫歯を削られている時間は、患者さんからすれば苦痛です。

そして、今まで子供の頃から色んな歯科医院で虫歯を削られる事を経験していることでしょう。

そこで、早く虫歯が取り終わったらどう思うでしょうか?

私は虫歯除去をサッと済ませた後、

「もう虫歯は取れましたからね」

と患者さんへ伝えます。

すると患者さんは、

「早い、痛くなかった、この先生凄い!」

となるわけです。

他にも虫歯が大きい場合などは、結構早い段階で以下のように伝えることもあります。

「今一番深いところの虫歯が取れましたよ」

「8割方もう取れましたからね」

などです。

すると、患者さんからの緊張感がとたんに緩むのがわかります。

是非歯科医の先生方も、患者さんは虫歯を削られている時に何を考えているかを考えてみることをお勧めします。

患者さんは

「痛いかなあ?もう終わったかな?どのくらいまで終わったかな?」

とお考えです。

医療者側は、お教えしましょう。どんどん患者さんの気持ちとリンクして、伝えていくと良いと思います。

患者さんの満足度につながること請け合いです。

是非お試しあれですね。

さて、そんな私の虫歯の削り方の手技を今まで記事にしてきました。

それらをまとめていきたいと思います。

今回は使用するバーの種類や直径の大きさ3段階にわけて虫歯を除去する方法についてお話ししました。

第一段階で使用するのは、タービン用の小さいラウンドバーでした。

<第一段階で使用するバー>

第一段階で使用するバー

そしてエナメル象牙鏡を進行した虫歯とその上のエナメル質を削除するのが、第一段階です。

<第一段階で削る部分>

第一段階で削る部分

バーの動かし方は、フェザータッチでチョン、チョンです。

<第一段階のバーの動かし方>

第一段階のバーの動かし方


次に第二段階です。第二段階で使用するバーはコントラハンドピース用の大きいラウンドバーです。

<第二段階で使用するバー>

第二段階で使用するバー

これで軟化象牙質部分を健全象牙質に当たるまで、除去していきます。

<第二段階で削る部分>

第二段階で削る部分

健全象牙質と軟化象牙質の違いがわかるように、少し圧をかけながらグウッとかきあげるように削るのでしたね。

<第二段階のバーの動かし方>

第二段階のバーの動かし方

コントラハンドピースですと、健全象牙質部分に当たると途端に削れなくなりますので、底の部分に残った軟化象牙質にバーが届きません。

<大きいラウンドバーの直径よりも小さい範囲で深く進行した虫歯にはバーが届かない>

大きいラウンドバーの直径よりも小さい範囲で深く進行した虫歯にはバーが届かない

そこで、小さいラウンドバーに変えて虫歯を削るのが第三段階です。

<第三段階で使用するバー>

第三段階で使用するバー

この小さいラウンドバーを使用して、第二段階でバーの届かない、軟化象牙質の‘底’の部分を除去していきます。

<第三段階で削る部分>

第三段階で削る部分

動かし方は第二段階と同じです。
少し圧をかけながらグウッとかきあげるように削り、虫歯除去を完了させます。

<第三段階のバーの動かし方>

第三段階のバーの動かし方

お疲れ様でした。これで虫歯除去完了です。

前回までの記事では、それぞれをさらに詳しく書かせていただきました。

今回の記事に書いていない大事なことも書いてありますので、是非前回までの記事もお読みいただけると嬉しいです。

また、虫歯を除去する時のバーの動かし方が大事になります。

それらは動画にまとめましたので、是非そちらも合わせて視聴してみていただけるとさらに、参考になると思います。

是非是非ご覧くださいませ。

では、検知液を使用しないで虫歯がとれたか確認する方法について御紹介します。

1.色
2.探針での硬さの触知

です。

1.色に関しては、健全象牙質の色を知っておく事です。

<健全象牙質の色(黄色い箇所が健全象牙質)>

健全象牙質の色

2.同じく、健全象牙質の硬さを知っておく事です。

<健全象牙質の硬さ>

健全象牙質の硬さ

この色と硬さが合っているかどうかは検知液が教えてくれますが、一度わかったならば、検知液なしで虫歯除去出来ます。

私は歯医者になりたての頃、はじめタービンで虫歯を削っていたのですが、削っている最中、今削っているのが軟化象牙質なのか、健全象牙質なのかわかりずらかったです。

検知液で確認をしますが、検知液で染まっている部分は削るとすぐ消えます。

そして、また検知液をつけてみると、また赤く染まるというのを繰り返していました。

そんな時、

上記の‘色と硬さ’に注目し、注目するためにコントラハンドピースを使用したら、途端に虫歯除去がスムーズにいくようになりました。

そうして、今回ご紹介した虫歯の削り方になったわけです。

是非お試しあれです。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 15:45 | Comment(0) | 歯の削り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月17日

虫歯の削り方9/10「第三段階(小さいラウンドバーをつけてコントラハンドピースで削る)」



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今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「虫歯除去」


前回、虫歯除去の第二段階が終わったところです。→虫歯除去第二段階

第二段階で削りきれなかった虫歯をとり、虫歯除去を完了させるのが第三段階となります。

まず下の第二段階完了時の写真を見てみてください。

<第二段階完了時>

※画像は準備中ですので、しばらくお待ちください。

上の写真の検知液で小さく、赤く染まっている部分は虫歯です。

歯科医として虫歯を取り残すわけにはいきませんから、上の写真の小さい赤い部分も取り切らなければいけません。

それが第三段階です。

第二段階で使用した‘大きいラウンドバー’は直径が大きいため、周りの健全象牙質に当たって深く入りません。

ですので、第三段階はバーを変えます

‘小さいラウンドバー’に変えます。

<小さいラウンドバー>

小さいラウンドバー

これで、周りの健全象牙質に当たらずに残った軟化象牙質を除去出来ます

削り方は、第二段階の時と同じです。

グウッと圧をかけながら、かき出すように削ります

<コントラハンドピースで虫歯を削るときの動かし方>

コントラハンドピースで虫歯を削るときの動かし方

そして、削った後検知液をかけてみて、どこも染まっていなければ

虫歯除去完了です。

<第三段階が終わり、虫歯除去が完了した時の写真>

※画像は準備中ですので、しばらくお待ちください。



※画像は準備中ですので、しばらくお待ちください。

お疲れ様でした。

探針で硬さを触ってみて下さい

健全象牙質を触知出来ると思います。

実は、この探針で触る事を私は結構行います。

なんのためにかと申しますと、虫歯が取れているか確認するためです。

次回、‘虫歯除去のまとめ’検知液を使わずに、虫歯が取れているか確認する方法について御紹介します。

是非、次回もお読みいただけると嬉しいです。

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posted by さけいくら at 09:11 | Comment(0) | 歯の削り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月15日

虫歯の削り方8/10「第二段階(コントラハンドピースに大きいラウンドバーをつけて使用)完了の目安



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動画「虫歯除去」


前回、虫歯の削り方の第二段階(コントラハンドピースに大きいラウンドバーをつけて大まかに軟化象牙質を削る)についてお話ししました。→虫歯の削り方7「第ニ段階(コントラハンドピース用の大きいラウンドバーで軟化象牙質を除去する)」

今回は、ではどこまで削れば第二段階が完了なのか?

ということについて書いていきたいと思います。

次回、第三段階についてお話しますが、第三段階があるということは第二段階では虫歯が取りきれないからです。

なぜか?

それは、虫歯の一番深い底の部分の断面図を見るとわかります

下の写真をみてみて下さい。

<虫歯の一番深い底の部分の断面図>

虫歯の一番深い底の部分の断面図

コントラハンドピースですと、健全象牙質に当たるととたんに削れなくなります

すると第二段階で使用する大きいラウンドバーの直径より小さくて、深く進行した虫歯は削れるでしょうか?

<大きいラウンドバーの直径より小さくて、深く進行した虫歯>

大きいラウンドバーの直径より小さくて、深く進行した虫歯

バーが健全象牙質に当たって届きませんよね。

<健全象牙質にあたり、バーが虫歯に届かない>

バーが虫歯に届かない

実際は頑張れば、コントラハンドピースのラウンドバーでも健全象牙質は削れますが、頑張る必要はありません。

ラウンドバーの直径を小さくすれば良いのです。

<そんな時は、ラウンドバーの直径を小さくする>

ラウンドバーの直径を小さくする

そうすれば届きますね。

これが第三段階となりますが、つまりいいかえると第二段階完了の目安は・・

第二段階で使用した大きいラウンドバーの直径よりも大きい軟化象牙質を除去した状態となります。

さらにいいかえると、残った軟化象牙質が使用しているラウンドバーの直径よりも小さい場合は第二段階完了です。

写真にします。

<第二段階完了時>

第二段階完了時

検知液で赤く染色されている部分が虫歯ですが、明らかに大きいラウンドバーの直径よりも小さいですね。

この状態が、第二段階を完了した状態で、第三段階に移行する時です。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 08:06 | Comment(0) | 歯の削り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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