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→動画「CR治療」
前回、歯頸部の歯肉側マージン部を充填する、第一段階について記事を書きました。
<歯頸部CR充填の第一段階>
そして、ここから第二段階に入ります。
CR充填は積層充填して良いので、第一段階で充填したCRに盛り足していくのです。
その時に留意しなければならないのは、‘色’と‘形’です。
<第二段階は色と形に留意する>

まず色ですが、第一段階の色を参考にします。
色に関しては、やはり熟練してきてわかってくる事もありますが、
熟練者はどこで色を合わせているかといいますと、
‘その前に充填したCRの見え方’です。
たとえば、咬合面のCR充填を例にしますと、参考書をよく読んでらっしゃる先生方はお分かりかと思いますが、1番最初にカドウ(虫歯をとった後の穴)の底に流すのはフローCRかと思います。
理由は、窩洞の底は細かい凸凹があるので、気泡が入らないようにということですが、
熟練者は、ここで‘色’も見ています。
最初はA3かな?という感じであたりをつけて、このフローCRを流すのですね。
それで、その歯と比べて、少し色が濃い、もしくは白いとしたら、
次のベースレジンは、それらを考慮して充填していきます。
つまり、熟練者でも最初からどのように色を合わせればいいか完璧にわかっている人は少ないわけです(だと思います)。
こうかな?と少し充填してみて、それに合わせて、
白すぎたら、次は少し濃い色を
濃過ぎたら、次は少し白い色を
といった感じで、次を充填しながら、色を合わせていきます。
これらを同じく、歯頸部CR充填にも応用していくわけですが、
もう第一段階で、フローCRを流していますね。
この色をみて、第二段階で充填する色を決めていくのです。
今回は、‘色’について詳しく書いていますので、もう少し記事を続けます。
そして、この時に見なければならないのは、もうひとつ、第二段階で充填するCRの厚みを考慮するということです。
虫歯の大きさやWSDの深さによって窩洞の深さは違います。
第一段階は一層充填するのみ、なので、どんな窩洞でも厚みはほとんど同じですが、
第二段階は窩洞の深さによって充填する厚みが違うわけです。
たとえば、第一段階が終わり、色が少し濃かった、第二段階で充填する範囲の厚みが薄いのであれば、結構白い色を充填して帳尻を合わせます。
<第二段階の厚みが薄い場合>
↓
<結構白い色を選択>
もしも、第二段階で充填する範囲の厚みが厚いのであれば、少し白いくらいの色で良いかと思います。
<第二段階の厚みが厚い場合>
↓
<少し白いくらいの色を選択>
このように、厚みによっても、CRの色を選択していきます。
上記のは、少し極端に書きましたが、
厚みによって、表面から見える色がどう変わるのかに注目して充填をしていくと、早く上達すると思います。
是非お試しあれ、です。
冒頭で、第二段階は‘色と形’に留意するということを書きましたが、今回は‘色’について書きました。
次回は‘形’について記事を書いていきたいと思います。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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