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2016年08月01日

CR治療22/28「形態修正(スーパーファインの当て方・動かし方)」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」


前回は、CR治療の形態修正第一段階である、スーパーファインにて、マージン部分のオーバーの除去する際のバーの‘角度’について記事にしました。

今回は、‘スーパーファインの動かし方’です。

こちらは、わざわざ記事にまとめるのはどうかなと思ったのですが、

私が苦労したので、一つの記事にまとめさせていただきたいと思います。

実は私は、昔は形成面がきれいになるかなと、スーパーファインを何度か使った後、まったく使っていませんでした。

それは、最初に使ってみて、使いづらいと感じて、そのまま使わずじまいになっていたのです。

しかし、私はスーパーファインの使い方を間違っていただけでした。

通常のダイヤモンドがバーについてる‘バー’とダイヤモンドがついていない‘スーパーファイン’

<ダイヤモンドバー>

ダイヤモンドバー

<スーパーファイン>

スーパーファイン

タービンの動かし方の違いを皆様はご存知でしょうか?

とても単純なので、

ご存知の先生もいらっしゃると思いますが、

私は誰にも教えてもらったことはないですし、参考書でも今のところ読んだことはありません

なので、同じように考えていましたが、同じように動かすとスーパーファインは使いづらいのです。

どう使いづらいかともうしますと、例えば下の写真の状態のようにしたいとします。

<凸凹をなくし、スムースに形態修正したい>

凸凹をなくし、スムースに形態修正したい


すると、

スーパーファインは、タービンヘッドの動かし方を間違うと下の写真のように、あらぬ方向に入りこんでしまう時があるのです。

<あらぬ方向に削れてしまう>

あらぬ方向に削れてしまう

これは、スーパーファインの‘ダイヤモンドバーに比べて削れないけど、削れはする’という特性によるものです。

つまり極端に書きますと、下の写真のように凸凹したところをスーパーファインでスムースにならそうとすると凸凹に引っかった時に、あまり削れないので、あらぬ方向に進んでしまうのです。

<矢印の方向に進みたいが削れない>

矢印の方向に進みたいが削れない



<あらぬ方向に進んでしまう>

あらぬ方向に進んでしまう


上の状態に‘なりがち’なのです。

どういう時に上の状態になりやすいかというと

スーパーファインを行ったり来たりさせて動かした時です。

<行ったり来たりさせる×>

行ったり来たりさせる×

このように動かしていると、凸凹にひっかかった拍子に、グッとあらぬ方向にスーパーファインが入ってしまいます。

<凸凹に引っかかった拍子にあらぬ方向へ進んでしまう>

凸凹に引っかかった拍子にあらぬ方向へ進んでしまう


なので、どうすればいいかというと、一方向のみに動かすのです。

<一方向のみに動かす>

一方向のみに動かす

上の動かし方がスーパーファインの動かし方です。

上の図では、矢印があるので、わかりやすいですが、ふつうアシストなど周りから見る時は横から見ることになります。下の写真のように行ったり来たりタービンを動かしているように見えます

<横から見るとスーパーファインを行ったり来たりさせているように見える>

横から見るとスーパーファインを行ったり来たりさせているように見える

しかし、本当は一方向にしかスーパーファインを当てていないのです。


なので、見ているだけでは、ダイヤモンドバーの時と同じようにスーパーファインも動かしていると思ってしまいますので、

自分で編み出すもしくは、誰かから教えてもらわない限り、勘違いしてしまうのです。

私はそうでしたので、今回記事に致しました。

これは、実はタービンバーでも同じで、形成面をきれいにしたいと思ったら、一方向のみに当てたりします。

<タービンバーでも実は一方向のみ当てている時がある>

タービンバーでも実は一方向のみ当てている時がある

でも横から見ると行ったり来たりさせているように見えますよね。

しかし、形成面のきれいな先生はこのようなテクニックを人知れず使っていたりします

ので、色々な意味で、是非お試しあれ、です。

さて、前回と今回で、形態修正第一段階のスーパーファインの‘角度’‘動かし方’についてこれで記事に致しました。

次にどうなれば、形態修正第一段階が完了なのでしょうか?

次回、記事に致します。第一段階にて、なぜ「スーパーファイン」を使用するかの理由もわかると思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 08:04 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月29日

CR治療21/28「形態修正(スーパーファイン当てる角度について)」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」

「歯頸部CR治療」も今回で21回目ということで、ずいぶん長くやっているなあと私自身も感じます

処置にしたら、ものの10分で終わることなのですが、それをここまで、細かく説明しているところが、細かくしすぎかもと思いつつ、

インターネット歯医者さんらしいかもとも思っています。

では、今回も‘形態修正’について細かく説明していきたいと思います。

といいますのも、

通常、教科書や参考書では

「形態修正をする」と書いてあるだけです。

少し細かい参考書でも

「スーパーファインやカーボランダムポイントにて形態修正する」

と書いてあるだけかと思います。

それだけで出来る人もいるのかもしれませんが、私は正直、出来ませんでした

どこをどのような形にするのか?バーの動かし方は?バーの角度は?回転数は?歯茎縁下に入れる深さは?

ということが書いていないからです。

なので、そういったことに、留意して説明していきたいと思います。

形態修正は、2段階に分けて行なうのでした。→前回

第一段階は、「スーパーファイン」で歯肉側マージン部分のオーバーを除去するでした。

写真でいうと下の黒線の部分です。

<歯肉側面マージン部>

歯肉側面マージン部

ここは断面図でいうと下の状態です。下の写真の黒く塗った部分が、オーバー充填の部分です。

<オーバー部分の断面図>

オーバー部分の断面図

このオーバー部を削除するには、スーパーファインを当てる角度は下の写真のようにしましょう。

<当てる角度>

スーパーファインを当てる角度


つまり、歯茎の中に歯根があるわけですが、そこと移行的にするには、歯根の傾斜と同じくする必要があるわけです。

下の写真の矢印の方向に歯根は存在していくわけですから、

<歯根>

歯根

上の写真の矢印に添わせようとすると、バーの角度は当然、歯根の向きに合わせて傾斜させることになります。

まとめますと、バーの角度は、こうではなくこうです。

<バーの角度×>

バーの角度×

<バーの角度○>

バーの角度○

違いがお分かりになるかと思います。

そして、この時のバーの動かし方にも特徴があります。

スーパーファインは出来るだけ‘行ったり来たりさせない’ということです。

どういうことかを次回記事に致します。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 07:35 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月26日

CR治療20/28「CR充填後の形態修正の流れ」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」


7月24日に行いましたセミナー準備などでしばらく更新をお休みしておりましたが、無事に大好評の中、セミナーを終了することが出来ました。皆様ありがとうございますm(_ _)m

<セミナー風景>

セミナー風景

今週より、またブログを書き初めたいと思います。

セミナーについては後日、ブログ記事を書きます

前回までで、CR充填が完了したところです。



CR充填完了

このままでも良さそうな感じもしますが、このままでは問題があります

問題点も前回の記事にまとめました。

それは、1.歯肉側マージン部分2.ベベル部分境目3.隅角の豊隆の角度オーバー(充填しすぎているCR)があるということです。

<歯肉側マージン部分のオーバー>

歯肉側マージン部分のオーバー

<ベベル部分境目と隅角の豊隆角度のオーバー>

ベベル部分境目と隅角の豊隆角度のオーバー

です。

これらオーバー部分を除去して、形を整えることを‘形態修正’といいます。

形態修正は使用するバーに分けて2段階で御説明していきます。

第1段階で使用するバーは、「スーパーファイン」です。

<スーパーファイン>

スーパーファイン

第2段階で使用するバーは、「カーボランダムポイント」です。

<カーボランダムポイント>

カーボランダムポイント

それぞれ形に種類がありますが、上の写真の形のものをご選択下さい。

形態修正で使用するバーは、この2種類のみです。

第一段階では、「スーパーファイン」にて、1.歯肉側マージン部分のオーバーを除去します。

<形態修正第一段階>

形態修正第一段階

第二段階では、「カーボランダムポイント」にて、2.ベベル部分のオーバーと3.隅角部分のオーバーを除去します。

<形態修正第二段階>

形態修正第二段階

形態修正が完了した状態が下の写真の状態でして、

<形態修正完了>

形態修正完了

これらが、形態修正の‘流れ’になります。

では、実際にどのように形態修正をしていくのかを次回お話致します。

この形態修正をきちんと行なうことで、フロータイプのCRでもきちんとCR治療が出来るということが証明されます

次回より、実際の手技を記事に致しますので、是非ご覧いただけると嬉しいです。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 12:37 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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