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2015年09月20日

インレー形成10/22(練習方法)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。



前回は、インレー形成をしていて「窩底が平らになる感覚」について書いてきました。

今回から、「インレー形成の練習方法」をお伝えしていきたいと思います。

私は、左利きだったのでたくさん色んな方法で練習してきました

そして、気付いたのです。

「歯を手に持ってやってもあまり上手くならない」ということに。

<手で持ってやっても上手くならない>

手で持ってやっても上手くならない

是非お勧めしたいのは、「顎模型」を使って行う方法です。

<顎模型を使って練習する>

顎模型を使って練習する

マネキンがあれば、もちろんマネキンで練習するのが、一番実際に近いです。ただ、家や診療所にマネキンは普通はないと思います。

そんな時は「顎模型」を使って練習することをお勧め致します。


くれぐれも患者さんで練習しないようにしましょう

時々、全く練習しないで、ぶっつけ本番で患者さんに及ぶ人がいますが、私の中では医療者として‘なし’です。

少なくとも、私は全く練習しない人にタービンを持たせる事はしません。

といいますか、医療者として‘なし’なので私は一緒に仕事しません。

患者さんもそれを望んでいると思います。

なので‘練習’大事です。以前「宿題をしよう」という題のブログを書きましたが、この練習も宿題のうちと思っていただければと思います。

では実際の練習の仕方です。

顎模型を持ちます。その際に下の写真のように持たないようにしましょう。なぜなら実際この方向から歯を削る事はないからです。

<良くない持ち方>

良くない持ち方

上の写真は、上顎の最後方臼歯を遠心からみているわけですが、実際はあり得ません。

喉の奥から見ないとこの視界にはなりません。

練習するときは、視界がとても大事になります

実際に則して、ユニットを倒し、患者さんが口を開けた状態を想定しましょう。

そうすると、下の写真のように顎模型を持つ事になると思います。

<良い持ち方>

良い持ち方

ポイントは、顎模型をこの位置から動かさないようする事です。出来るだけ実際を再現します。

そうする事によって、タービンヘッドを咬合面に平行にすることが、インレー形成のコツなのですが、それらの平行感覚も身につきます

そしてこのまま、タービンを回すと水が出て、ユニットが水浸しになってしまいます。

なのでバケツを置きましょう。

<バケツを置く>

バケツを置く

これで練習すると良いと思います。

また、顎模型がない場合は石膏模型を使用しても良いです。人口歯も結構個数があるとコストがかかりますからね。

石膏模型を使う場合は、硬石膏でも良いですが、あれば超硬石膏が具合が良いです。

<超硬石膏模型>

超硬石膏模型

これで、練習の下準備が出来ました。よくこうやって練習していたことを思い出します。


次回より「お知らせ」をはさんで、実際に削っていきたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 07:51 | Comment(0) | インレー形成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月19日

インレー形成9/22(窩底を平らにする感覚)



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動画「インレー形成」


では今回より、「窩底を平らにする感覚」について書いていきたいと思います。


まず、インレー形成で使用するバーは、ヤリ状バー(隣接面形成)、太いインレー形成用バー(咬合面形成)となります。

<ヤリ状バー>

ヤリ状バー

<太いインレー形成用バー>

太いインレー形成用バー

そしてインレー形成にて、きれいな形成面を出す為には、

‘抵抗なく’

がキーポイントになります。

その為にも、下準備として「咬合面形成ガイド」を設けて、「裏層」を行ったのです。

裏層材は歯よりも随分柔らかいです。抵抗なく削れると思います

咬合面形成ガイドがあれば、ガイドを太くするだけなので何もない時よりも、抵抗なく削る事が出来ます。

そして、ここからが大事なポイントですが、窩底を平らにするには、インレー形成用バーの下の部分の抵抗を感じましょう。

<インレー形成用バーの下の部分>

インレー形成用バーの下の部分

窩底が平らになっている時はこの部分の抵抗はどうなっているでしょうか?

抵抗がなくなっていると思います

<窩底が平らになった時の抵抗>

窩底が平らになった時の抵抗

このインレー形成用バーの下の部分が窩底に接しながら、左右に動かした時に抵抗を感じなくなった時にカテイは平らになっております。

その感覚をつかむ練習方法をお伝えします。

前歯を使います。

<前歯人工歯>

前歯人口歯

こちらは、人口歯でも抜去天然歯でも構いません

この前歯の切縁を下の写真のように、切縁と平行に削っていきます

<切縁と平行に往復させるように削っていく>

切縁と平行に往復させるように削っていく1

切縁と平行に往復させるように削っていく2

しばらく削っていくと、すぐに先程話しました、インレー形成用バーの下の部分が接していて、なおかつ左右に動かした時に抵抗を感じなくなる感覚が感じられるかと思います。

形成面を見れば、平らになっていると思います。

是非、お試しあれです。

ただこれだけできれいなインレー形成が出来たら苦労はしません。

また、手に歯をもって練習を行なってもあまり上手くなりません

次回、インレー形成の練習方法をお伝えしたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 10:37 | Comment(0) | インレー形成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月15日

インレー形成8/22(裏層)



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今回は「裏層」について説明致します。

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「インターネット歯医者さん〜実践編〜」


まずは、虫歯の写真から

<虫歯>

虫歯

虫歯を除去した後、裏層とは、上の写真から下の写真にすることです。

<裏層前>

裏層前

<裏層後>

裏層後

例えば、<裏層前>の写真を見てみて下さい。

虫歯は中で広がる傾向がありますので、虫歯をとると中をくり抜いたような形になります。

このまま、インレーを作るとどうなるでしょうか?

まずアンダーカットがあり入りませんよね。

<矢印の部分がアンダーカット>

アンダーカット

そして、金属は熱を通しますので、窩洞の最深部はシミそうですね。

金属量も多くなります。

そんな時、アンダーカットをなくし、しみどめの効果を発揮し、金属量も少なく出来るいいことづくめなのが、‘裏層’です。

これらが教科書的な裏層のよいところです。

そして、インターネット歯医者さんが考える裏層の良い点は、先ほどの点に加えて

1.形成面がキレイに出来る

2.CRインレーや、セラミックインレーのオペーク作用で色を均一に出来る

という点です。

まず第一に虫歯をとった後は凸凹してますので、それらを‘ならす’ことにより、きれいな形成面になります。

削り方は次回詳しく説明致します。

そして、CRインレーやセラミックインレーは透明性が高いので、元々の歯の色を透かします

<セラミックインレー>

インレー写真.jpg

一層裏層しておくと、色が均一になり、色の判定もしやすくなるので是非お試しあれです。

では、今まで裏層の良い点ばかり、お話してきましたが、欠点としては裏層するという‘ステップが増える’事でしょうか。

昔はベースセメントというセメントを練って窩洞にいれて固まるまで待っておりました。

面倒や時間もかかっていましたが、現在は下の写真のようなものがあります。

‘アイオノジット’です。

<アイオノジット>

アイオノジット

こちらは練る必要がなく、窩洞にいれて光照射すると固まります

裏層する時間が大幅に短縮しますし、グラスアイオノマーが含まれておりますので、歯の神経の鎮静作用虫歯予防のフッ素徐放性を兼ね備えている優れものです。

先程書きました、セラミックインレーなどのオペーク作用も良いです。

是非お試しあれ、です。

これで「咬合面形成ガイド」「裏層」までが終わりました。これらが下準備となります。

次回いよいよ「インレー形成」について書いていきたいと思います。

<インレー形成>

インレー形成

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 08:19 | Comment(0) | インレー形成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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