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2020年10月15日

感染根管治療8「根管充填材除去A(根尖到達の仕方)」

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

今回のブログはブログに連動した動画も撮影致しました。

動画インターネット歯医者さん〜実践編〜「根管充填材除去」

ご参考になさっていただければと思います。

前回は感染根管治療の概要と難しい点についてお話ししました。

前回のブログはこちら感染根管治療7「根管充填材除去@(概要・問題提起)」

という事で、まず根管充填材を溶かすという方法が一般的であり、その液がGPソルベントと呼ばれるものです。

<GPソルベント>

IMG_1568.JPG

GPソルベントを用いて、

ここまでが教科書的なことであるのですが、実際行うとここからが難しいんですよね(汗)

GPソルベントではゆっくりと表面しか柔らかくなっていかない為、患者さんもずっとお口を開けているわけにもいかず、少ない臨床時間では効率的に根管充填材(GP:ガッターパーチャ)を溶かす必要があるのです

その方法をお伝え致します。

それは、

@.No.25のリーマー(ファイルではありません)に綿栓を巻きつけ

<No.25のリーマー(短い方)に綿栓を巻き付ける>

IMG_1532.JPG



A.GPソルベントをたっぷり湿らせた状態で、

<GPソルベントをたっぷり湿らせる>

IMG_1533.JPG



B.根尖まであと少しというところまで進めた後、(目安で結構です)

<根尖まであと少しというところまで進める>

IMG_1536.JPG

IMG_1554.JPG



C.根管長測定メーターを装着して、最低3のメモリまでは到達しているところを確認する(3のメモリまで行っていなかったら、Bの工程に戻ります)。

<最低3のメモリまで綿栓を巻きつけたNo.25リーマーで進む>

IMG_1547.JPG

IMG_1543.JPG



D.No.15のリーマー(綿栓は巻かない)に持ち替えて、根管長測定メーターを装着したまま、APEX(作業長)へ到達させる



IMG_1545.JPG

IMG_1559.JPG

IMG_1548.JPG

IMG_1539.JPG

これにて#15号のリーマーを根尖(APEX)まで届かせることが出来ます

これは友人から教えてもらった方法で、私も色々な事を試しましたが、この方法が1番効率よく感じております。

注)インターネット歯医者さんでは特別な器具(この場合はエンジンリーマーなど)を用いず、教科書的ではない事に注力したテクニックをご紹介しております。

まず、GPを効率よく削除しなければと考えると刃が付いているKファイルやHファイルを使用する事が頭に浮かびますし、私も実際その方法で何年も行なっておりました。

しかし、先に述べたGP除去中の器具の破折やステップの形成は、器具に刃がついている方が起こりやすいのです。

<刃がついているのはダメ>

Product_Profile_Mani_fig1-4.jpg

<刃がかんでしまい、破折やステップが起きやすい>

niti_img3.jpg

考えてみますと、まずは器具を根尖まで到達させることが出来れば良いので
根管形成をするための刃はGPが効率良く溶かせれば必要ないのではないかということです。

リーマーのようにネジが巻いているだけで刃が付いていない形態の方が、根管充填材に'かまない’ので貫通力があります。

そして、歯科医師の先生方はお分かりかと思いますが、感染根管治療はすでに根管充填が済んでいる状態であり、その前段階の根管拡大は終わっております。

皆様、麻酔抜髄後、根管拡大を何号まで行なってから、根管充填を行いますでしょうか?

最低No.30号かと思います。

<#30号(青)までは拡大されていることが多い>

IMG_1562.JPG

そうなると、No.25(赤)のリーマーを使用する理由も説明がつくかと思います。

No.15号(白)やNo.20号(黄色)では細すぎてコシがないため、なかなか貫通力に劣ります

No.30号(青)ですと、コシはあるのですが、根管の壁面に当たってしまい入りづらくなる時があります。

なので、ある程度コシがあり、根管の直径よりも細いNo.25(赤)が最適なのです。

さらにNo.25の短い方(21mm)のリーマーがおすすめです。

長いと、コシが弱くなり貫通力が弱くなり曲がりやすくなるからです。

<短い(21mm)リーマーの方が良い>


IMG_1546.JPG

私の中では色々試しましたが、No.25の短いリーマーがベストです。

しかも、巻きつけた綿栓は最終的に取らなければならないわけですが、リーマーの場合は刃が付いていないのでスッと取れます

<リーマーだと綿栓がスッと取れる>


IMG_1550.JPG

これは結構大事で、処置中何回か綿栓を巻き直す際にも重宝しますし、片付けの際にも重宝します。

<途中でこうなったら綿線を外して、新しく巻き直しましょう>


IMG_1527.JPG

KファイルやHファイルなど刃がついていると外すときに綿栓のケバケバがついてしまい、外しづらいのと掃除しずらいのと、ケバケバが感染の原因になるかもしれませんのでやはりリーマーが良い、となります。

そして、根尖近くになった場合は、根管の形態は漏斗状となり根尖付近は細くなっている為、綿栓を巻いていると、入らなくなりますし、無理やり押し込むと溶けた根管充填剤を根尖外へ押し出してしまうかもしれません

<根管の形態は漏斗状>

OIP.jpg

<綿栓を巻いていると、一回り太くなるのでは進まなくなる>


IMG_1554.JPG

<根尖外にガッタパーチャ(GP)を押し出すと大変>

IMG_1555.JPG

なので、途中まで(メーターの3のメモリまで)No.25で行い、

最後到達させるのは、細いNo.15というわけです。

そして、この時もNo.15の“リーマー”を使いましょう。

<#15のリーマー(長い方でも良い)>


IMG_1560.JPG

ここまでくる間にかなり根管充填剤もかなり軟化しております

なので、刃がなくても大丈夫です。

是非削るのではなく、W貫通Wさせるというのを念頭に行なってみて下さい。

動画インターネット歯医者さん〜実践編〜「根管充填材除去」

是非、お試しあれです。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。




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posted by さけいくら at 11:58 | Comment(0) | 感染根管治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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