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2016年12月20日

患者説明・コミュニケーション16「患者さんが疑問に思っているだろうことを患者さんに聞かれる前に、先回りして説明する」

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

現在、下記の内容にて、私なりのコミュニケーション実践の記事を書いております。

<例題症例>

例題症例

<治療計画>

初日.麻酔抜髄
2日目.根管治療➕基本検査1とスケーリング
3日目.根管治療➕スケーリング
4日目.根管充填
5日目.コア形成➕基本検査2とSRP
6日目.コアセット➕ブリッジ形成➕仮歯
7日目.ブリッジの設計を決定して、印象
8日目.ブリッジ仮着
9日目.ブリッジ本セット  治療完了

を前提にお話ししていきます。

前回までに、4日目まで終わっております。

今回は、5日目:コア形成➕基本検査2とSRPになります。


私の実際の言葉は‘色’を変えてありますので、参考にしてくださればと思います。


〜5日目診療開始〜

「いかがですか?前回、根っこ詰めをしましたが問題ありませんか?」

患者さんが問題ないと言ったら、やはり

「よかった。」患者説明・コミュニケーション12「同調・傾聴・共感を一度に手に入れられるチャンスとは」

です。

「では、今日は土台の型採りをします。」

「まず、土台の形を作りますね。」

とお話しして、コア形成印象をします。

コア形成動画コア形成の動画も撮ってありますので、こちらも参考にしてみて下さい。→コア形成・コア印象 患者さん(1/2)

そして、‘土台’とはなんなのかについても説明を致します。

‘土台’とは歯科用語で、‘コア’の事です。

<コア>

imgres.jpg

患者さんにわかりやすく‘土台’という言い方をしていますが

患者さんは‘土台?’という感じです。

この時にもコミュニティケーションの大切なテクニックがありますのでお話ししたいと思います。

それは、

‘患者さんが疑問に思っているだろうことを患者さんに聞かれる前に、先回りして説明する’

です。

今回の場合に限らず、全ての場合においてです。

これは、‘同調’とも言えます。

想像していただくと分かり易いかもしれませんが、

もしもあなた様が自分の専門外の何かの講義を受けているとしましょう

そこで、壇上の先生が

「ここに、モーメントがかかるので、このようになります。ですからこのような事象が起こるわけです。」

みたいなよくわからない話を聞いたとします。

書いてる私もそうですが、聞いている側は、

「?」

となりますよね。

さらに、その先生が、

「この事象があちらの事象に働きかけ、それにより発生するモーメントにより・・」

と話を続けていったらどうでしょうか?

私もですが、みなさんも心の中で、

「だから、モーメントって何?」

となるかと思います。

しかし、話し手が構わず話を続けていったら、聞き手はどう思うでしょうか?

聞き手は、おいていかれた気持ちになります。

少なくとも、これ以上話を続けられても頭に入って来ませんね。

これと同じようなことが患者説明の際におこります

<おいていかれた気持ち>

おいていかれた気持ち

治療内容とは、患者さんからしたらはじめて聞く内容が多いわけですので、

医療者側からすると息をするのと同じくらい自然だと思われる言葉にも

気づかずに患者さんに「?」を出していることがあります。

その患者さんの「?」に気づけるかどうか、もっと言いますと、「?」を先回りして出ないように患者説明出来るかが、

コミュニティケーションの鍵になると思う。

というのが今回のブログの趣旨です。

ではコアの説明に戻ります

「神経のない歯は、だんだん枯れ木のように割れやすくなるなるため、補強をする必要があります。」

「補強をしないと噛む力で割れてしまう可能性があるわけです。」

ポイントはやはり、‘視覚効果’を駆使して、それをわかりやすく誰にでも腑に落ちるように説明することです。

そして、

「今土台の型取りをしましたが・・」

と説明を続けます。

<視覚効果:コア>

視覚効果:コア

「土台とは、歯の補強材です。このように、根に芯棒を入れることによって、例えばコンクリートに鉄筋が入って鉄筋コンクリートになるように根が補強されます。」

<視覚効果:被せ物>

images.jpg

「そして、根を補強した後、被せ物という鎧をかぶせて歯を守っていくのです。」

このような説明を私はすることが多いです。

ポイントは、

・「枯れ木」

・「鉄筋コンクリート」

・「鎧」

という誰でも知っている例え話を織り交ぜて説明をしている点です。

・「枯れ木」→割れる

・「鉄筋コンクリート」→補強

・「鎧」→守る

という連想させるイメージを利用して、患者さんの腑に落ちるようにコミュニケーションを工夫しているわけですね。

このように文章にすると、難しく感じるかもしれませんが、こういった言葉はたくさんあります。

是非、探して見ることをお勧め致します

例えば、根管治療の際などもこんな説明をすることがあります。

「根に薬を入れているわけですが、毎回同じではなく、‘出世魚’のようにだんだん強い薬に入れ替えていきます。」

痛みがある患者さんなどには、

「今回は薬が強過ぎだようですね。一つ前のものに変えましょう」

なんて言い方をします。

これらは自分で考えた言葉もありますが、他のドクターの患者説明を聞いてフレーズを使わせてもらった言葉も多くあります。

出世魚はそうですね(笑)理事長先生が説明しているのを聞いて、「今の上手い言い方だな」と思って、すぐ自分のメモ帳に書いた事を思い出します。

あとで

「‘出世魚’僕も説明で使わせてもらっていいですか?」

と聞きにいったところ、笑ってオーケーしてくれました。

私もそうですが、セカンドドクターやスタッフが自分と同じフレーズを使って患者さんに説明しているとうれしいものです

私の考えとしては、私の患者説明を聞いて、良いと思ったフレーズがあれば、ジャンジャン使って欲しいと思っています。

今書いている、患者説明・コミュニケーションの章にて、私の実際の言葉を色を変えて御紹介しているのもそういった為です。

どうぞ、良いと思ったフレーズがあればお使い下さいm(_ _)m

それで、このインターネット歯医者さんというブログをお読みの先生方や患者さんの為になるのであれば、私は嬉しく思います。

では、まだ5日目の途中ですが長くなってしまったので、基本検査2とSRPの説明は次回に書かせていただこうと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。





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posted by さけいくら at 09:05 | Comment(0) | 患者説明・コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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