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2016年05月24日

CR治療13/28(接着とは?ボンディング処理、樹脂含潤層を作ろう)

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」


前回、歯頸部CR治療はCR(白い詰め物)が外れやすいというお話をしました。

詰めたものが外れると患者さんの信頼が揺らぎますね。

だからCR(詰め物)の接着力を高めるよう留意しましょう、ということでした。

そのためにきちんとした防湿が必要ですし、そもそもCRはなぜ歯にくっつくのか?ということを知る必要があります。→防湿について

さて、防湿が済んだ後、CR充填をする前に行なう事がありますね。

前回のブログでもお話しましたが、ボンディング塗布光照射です。

<ボンディング塗布>

ボンディング塗布

<光照射>

光照射

合わせてボンディング処理ということも多いです。

この時に何が起こっているのかをきちんとおさらいしましょう。

ポイントは、、

‘樹脂含潤層(じゅしがんじゅんそう)’

<樹脂含潤層>

樹脂含潤層

他には、‘ナノインタラクションゾーン’

<ナノインタラクションゾーン(NIZ)>

ナノインタラクションゾーン(NIZ)


と呼ばれる、

これら歯面とCRの間に介在する層です。

そもそも接着とはどういうことかといいますと、あるものAとBの両方にくっつく(接着する)Cを間に挟むということです。



A、B両方にくっつくCを介在させる

CR治療では、Aが歯面BがCR(コンポジットレジン)

そしてCが樹脂含潤層商品名Gボンドというボンディング材が作るナノインタラクションゾーンとなります。

<歯面とCRの間に樹脂含潤層が存在>

歯面とCRの間に樹脂含潤層が存在


<歯面とCRの間にナノインタラクションゾーンが存在(赤丸がNIZ)>

歯面とCRの間にナノインタラクションゾーンが存在(赤丸がNIZ)


この樹脂含潤層やナノインタラクションゾーンがなければCRは歯とくっつかないですし、

この歯とCRの間に介在する、樹脂含潤層やナノインタラクションゾーンをしっかり作ることがCRの接着力を高めることになります。

そして、これらの介在する層の材料となるのが、最初の写真にでてきました、‘ボンディング材’です。

このボンディング材をCRを充填する前に歯の面に塗って、エアー乾燥させた後、光照射をすることによって、

樹脂含潤層やナノインタラクションゾーンが出来ます

しかし、しっかり出来るかどうかは

ボンディング材を塗る前の歯面の状態塗り方エアーのかけ方塗布している時間などによっても変わってきます。

はたまたボンディング材の種類によっても、最適なボンディング処理の仕方は違ってきます。

しかし、勤務医の先生方はわかるかと思いますが、たいてい医院においてあるボンディング材は1種類か2種類だと思います。

そこで、

その医院においてあるボンディング材のことだけに関しては、

まるで博士のように詳しくなりましょう

たとえば、ボンディング材の商品説明書には目を通しましょう。

そしてそこに書いてあります。

塗り方も塗布時間もエアー乾燥の仕方も・・

<説明書例:Gーボンドプラス>

Gーボンドプラス

このボンディング材で適切なボンディング処理の仕方

つまり適切な樹脂含潤層や商品名Gボンドであれば、ナノインタラクションゾーンの作り方が載ってます

これを尊守しましょう。

いくら教科書的な事以外に焦点を当てている、「インターネット歯医者さん」でもこの使用方法は尊守します。

なぜなら、

たしかに、商品説明書は難しく読んでもよくわからない、成分は書いてあってもどのようにどんな割合でその成分が配合されているかはわかりません。

それもそのはず、おそらく企業秘密だからです。

特許は取っていても、全部公開していたらその情報を他企業に利用されてしまいます。

なので、結局フワッとさせているのだと思います。(語弊がありましたらすみません)

また、

よく、接着力が何メガパスカルなどとデータが載っていますが、どの製品もうちが一番です的なことが書いてあるので、それもうーんと思ってしまいます。

しかし、

使用方法だけはウソ偽りないはずです。

これらは膨大な研究や実験の結果であり、企業からすれば、社運をかけた文書になるはずだからです。

使用方法を間違えて説明書に書いてしまったら、使った歯科医師の先生方があのボンディング材はよく外れるとなってしまい、企業からすると大変ということです。

ですから、使用方法だけは尊守です。

それだけで、ずいぶんCRの接着力は増します

是非お試しあれ、です。

しかしそれだけでは満足されない勉強熱心な先生やご開業されていて、御自身でCR治療を行う際のボンディング材をさまざまな種類があるうちから選ばなければならないといった先生方のために、

専門的な話になりますが、選ぶ基準となる学術的なことについて後ほど記事を書きたいと思います。

現在まとめていますので、しばしお待ちください。

さて、突然ですが、

先の文書を引用します。

ボンディング材を塗る前の歯面の状態や塗り方、エアーのかけ方、塗布している時間などによっても変わってきます。

と先ほど書きました。

今回はCRを接着させるために使用方法について、説明書をよく読んで使用方法を尊守しましょうなんてことを書きましたが、上記の要件で、一つ載っていないことがあります。

それは、‘ボンディング材を塗る前の歯の状態’です。

どんな歯の面にCRがくっつきやすいのでしょうか?

それを次回は書きたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。


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posted by さけいくら at 09:18 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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