スポンサーリンク

2016年02月02日

補綴物除去9/10(メタルコア除去の第三段階、割を入れて分離する)

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「コア除去」



前回、難しいメタルコア除去の第二段階が終わりました。

第二段階とは、

「ポストの底まで削り切る」ということでした。→補綴物除去8(メタルコア除去の第二段階の臨床)

下の写真のような状態です。

<ポストの底まで削り切る>

ポストの底まで削り切る

まだ、メタルコアは残っていますね。

それらをとるのが第三段階です。

第二段階が完了した後、壁に残っているメタルコアを除去していくのですが、

その際は除去バーを下の写真のように‘下から上にかきあげるように’動かしてながら除去していきます。

<下から上にかきあげるようにバーを動かす>

下から上にかきあげるようにバーを動かす

これが基本的な第三段階のバーの動かし方になります。

このように動かしていると、ある時ポロッと残ったコアが取れてきます

そうしたらメタルコア除去は完了です。

しかし、とれてこない時もありますので、その時はどうやって外していくのかを‘メタルコア除去の第三段階’としてお話していきたいと思います。

では下の写真の第二段階が済んだところからお伝えしていきます。

<第二段階終了時の歯の状態(上から見た状態の絵)>

第二段階終了時の歯を上から見た状態の絵

上の写真は、第二段階が終了したときの状態を上から見たときを図解したものです。

下の写真と見比べてみて下さい。

<第二段階終了時の歯の状態(上から見た状態の写真)>

第二段階終了時の歯を上から見た状態の写真

横から見ると下の写真になります

<第二段階終了時を横から見たときの図解>

第二段階終了時を横から見たときの図解

ここから第三段階に入ります。

まず、壁についている金属に割(かつ)を入れていくわけなのですが、見やすい壁からすすめていきます

<壁についている金属に割(かつ)を入れていく>

壁についている金属に割(かつ)を入れていく

<見やすい壁からすすめる>

見やすい壁からすすめる

バーを下から上にかきあげるように壁についている金属を削っていき、

下の写真のようにしていきます。

<壁を削っていき、割(かつ)を入れる>

壁を削っていき、割(かつ)を入れる

写真の矢印の部分が私が割(かつ)入れると表現している部分です。

白く見えている部分は、歯根の内面です。

壁についた金属を削っていくと、当然歯根の内面が写真のように見えてきます。

この際に注意しなければならないのは、白く見えている部分は歯ですので、削らないようにということです。

白い部分を削るのはあぶないです。パーフォレーションする(歯根に穴があく)おそれがあります。


さて、歯質を削らずに割(かつ)を入れる方法で思い出していただきたいのが、

「FMC除去の方法」→補綴物除去3「銀の被せ物(FMC)を除去する方法」です。

FMCに割を入れていく時に、中の歯質を削らない方法について書かせていただきました。

どうやってやるかと申しますと、

まず見えやすいところを歯質が出てくるまで削ります

<一部分だけ歯質が出るまで削る>

一部分だけ歯質が出るまで削る

よく見ると矢印のところに少し歯質が見えております。

そうしたら、出てきた歯質は削らずに歯質の見えている部分をつなげていくように、削っていきます

<歯質の見える部分をつなげていく>

歯質の見える部分をつなげていく

根管の中でこれをやるわけですから、FMC除去の時よりも難しいです。

しかし出来ます。さらに、削る金属料は少ないですし、メタルコアはFMCと違い銀合金ですのでFMCより柔らかいので、慎重にやっても時間的には早く出来ます

そして、割(かつ)を入れきるまえに外れてくることも多いです。

割(かつ)をいれたらば、下の写真のようになります。

<割(かつ)をいれた状態>

割(かつ)をいれた状態

そして、同じようにもう一か所、割(かつ)を入れます。

<2か所割(かつ)を入れた状態>

2か所割(かつ)を入れた状態

矢印の部分に注目下さい。分離された島が出来ていますね。

この島に除去バーにて振動を与えるとポンととれます

<分離された島が除去された状態>

IMG_4693.JPG

これを繰り返していきます。

<残った部分に割(かつ)を入れ、分離した部分をつくる>

残った部分に割(かつ)を入れ、分離した部分をつくる


<分離した部分にバーをあてて、分離した部分を除去する>

分離した部分にバーをあてて、分離した部分を除去する

<残った部分に割(かつ)を入れ、分離した部分をつくる>

残った部分に割(かつ)を入れ、分離した部分をつくる



<分離した部分にバーをあてて、分離した部分を除去する>

分離した部分にバーをあてて、分離した部分を除去する

<メタルコア除去完了>

メタルコア除去完了

これでメタルコア除去は成りました

<実際の口腔内、メタルコア除去完了>

メタルコア除去後の実際の口腔内

また、このようにメタルコア除去を進めて行くと大抵の場合、途中で全部とれてきます

マル秘テクニックとして、振動を与えて、塊で取りたいなと思った場合、

‘新しい除去バー’に付け替えると良いです。

<新しい除去バー>

新しい除去バーに付け替える

新しい除去バーですと、削る際に振動が随分ありますので、それで塊で取れてくることが多いです。

是非お試しあれ、です。

そしてお疲れさまでした。「メタルコア除去」は神経を使いますよね。

メタルコア除去は数回に渡って記事を書きましたので、次回、まとめの回を設けたいと思います。よろしくお願いいたします。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。


インターネット歯医者さん☆メルマガ!☆のお知らせ〜

ブログの目次や全ての動画が見れるなど特典がありますので、ご登録がまだのお方はどうぞ下記のフォームからご登録いただけると嬉しいです。無料です。

日本ブログ村PV(ページビュー:読まれているページ数)ランキング1位「インターネット歯医者さん」無料メルマガ登録はこちら→「インターネット歯医者さん☆メルマガ!☆」

posted by さけいくら at 07:03 | Comment(1) | 補綴物除去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
浸潤麻酔についても
記事を書いていただけませんか
Posted by よしなが at 2016年09月06日 08:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
スポンサーリンク

動画やブログの文章などは、私のオリジナルですので、著作権保護されております。無断での複製や引用はお控え下さい。よろしくお願い致します。

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。