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→動画「インレー形成」
今回はインレーの咬合面のあのウネウネした形をつくる方法について書いていきたいと思います。
<インレーの咬合面ウネウネした形をしている>
きれいなインレー形成は隅角が丸いのが特徴です。
きれいな曲線が出ているという事は、今後技工士さんがインレーを作成する上でも、適合の良いインレーを患者さんに提供する上でも大切です。
ただ、下のインレー形成の写真をみてみて下さい。
<インレー形成>
この複雑な形を、しかも狭く、視界の悪い口の中で、
一筆書きで出来る人はあまりいないと思います。
卒業したての時など、一筆書きで形成をしようと思ってしまいがちですが、たいていは失敗してしまいます。
それは、形成の時は同じところを何往復かさせて形成面をつくりますがその際に
‘同じところを同じように動かせない’からです。
形成のコツは、
‘同じところを同じように動かす’
という事がきれいな面をつくるコツです。
例えば、辺縁隆線付近の形成を例に写真を添付致します。
<同じところを同じように動かした場合>
<同じところを同じように動かせなかった場合>
同じところを同じように何往復も出来れば、きれいな面が出来ますが、動かせなかった場合は、形成面がガタガタになってしまいます。
かといって、私でも下のインレー形成のウネウネした形を、何度も同じようにバーで往復させる事は自信がありません。
<インレー形成>
ただ、ここの範囲のみであったら、なんとか出来るのではないでしょうか?
<この範囲のみ、同じようにバーを往復させる>
これを全ての隅角に行います。
<全ての隅角に行う>
すると下の写真のようになります。
<全ての隅角に行った後>
いかがでしょうか?
曲線が出来ましたね。なにも、一筆書きで曲線を作らなくて良いのです。
まず、咬合面形成ガイドに沿って予防拡大したあとに、尖っているところを下の写真の動きで丸めれば、曲線が出来ます。
<隅角を丸める動き>
これでインレー形成の大半が出来ました。
実はもうこれで、インレー入ります。
臨床的にはOKです。
しかし
よく見てみると下の写真のように隅角と隅角の間の窩底に段差があります。
<窩底の段差>
これもきれいにならしたいですね。
次回「咬合面形成(仕上げ)」について書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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