この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
今回は技術編のような「思考編」となります。
卒業したての歯科医師の先生方は、開業医の先生の治療スピードにびっくりしたことがあるかと思います。
私は卒業して初めて働いた開業歯科医院では、
インレー形成 5秒
麻酔抜髄10分
支台歯形成1分程
と言われました。仮歯を10分位で作って自分ではよしよしいいペースと思っていたら、後ろからイスを蹴られて「おせーぞ!」と言われた事もあります。
それぞれ、学生の時には一日がかりで一つをこなしてきたのに、驚くべきスピードですよね。
プロはやはり凄いですね。
その開業医の先生はというと、本当にそのスピードでやっていました。
私も今現在はゆったり診療するスタイルにしていますが、実はそのスピードでやることも出来ます。
<診療風景>
ただそこまで早くやらなくても良いのですが、
今から大事な事を申します。
「スピードは身を助ける」
ということです。
どういうことかと申しますと、治療スピードを早くすることが出来れば、
1.周りが見えるようになります。つまり危機管理能力も上がります。
2.急な新患が来ても焦らなくなります。
3.三、四人同時進行で診れるようになるので、沢山の患者さんを治療することが出来ます。
4.患者さんの負担を減らせます。
5.患者さんをあまり待たせないように出来ます。
6.患者さんに上手いと思ってもらえます。
7.治療にかかる時間が減った分説明の時間を増やす事が出来ます。
ざっと列挙しただけでもこれだけあります。
当院は新患・急患随時受け入れにしておりますし、口コミでも虫歯をとるスピードが桁違いだったとお褒めのお言葉をもらった事もあります。
何かにつけて、スピードは早い方がいいですね。
早く出来るということは遅くも出来るということです。
時間をかけるべき時に時間をかける事も出来るので、きっちり時間をかけなければいけない治療ステップに来た時にはきっちり治療を行うことが出来ます。
ミスも減ります。
ただ、治療スピードが早い先生もいれば、いつまでも治療スピードが遅い先生もいます。
現在は歯科医院に訪れる患者さんの人数も減り、ゆっくり丁寧にエステのように診療していくスタイルが患者さんの受けが良かったりしますが、それでも治療スピードを早くやろうと思ったらやれる事は大事だと思うのです。
なぜなら「スピードは身を助ける」からです。
治療スピードを上げるには、色々なテクニックがありますが、今回は「思考編」です。
たとえばはやる気持ちのあまり雑になったり、医療ミスをしたりしては本末転倒です。
逆にこれから私が書いていくことを行えば、そういった大事なところをきっちり行なう事も出来るようになります。
そういった事を次回記事にしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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