この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
前回までにスケーリングをただやるだけではなく、プラスαしなければならないということをお話ししました。→スケーリングプラスα
プラスα項目は
1.コミュニケーションをとる
2.ポジショニングの確認
3.痛みを与えない
4.きっちり時間いっぱいやる
<スケーリング実際>
前回までに、痛みなく、時間いっぱいやるということについて説明致しました。
残っている項目は、コミュニケーションをとる、ポジショニングを確認する、です。
この二つの項目が特に、歯科医師先生方には大事かと思います。
ポジショニングの確認は、歯科医師の先生であれば、タービンを思い浮かべて下さい。
私は新人の頃、スケーリングしながら、支台歯形成などを想像しながらやっていました。
たとえば、上の奥歯をスケーリングしながら、
場はこうやってつくる。
レストはここにおく。
などをシュミレーションするのです。
場の作り方は以前のブログで書きましたね。→ポジショニング
私は、このやり方で頬や舌を傷つけた事はありません。
是非とも御一読していただけるとありがたいです。
では、コミュニケーションをとるということについてですが、これはあえて種類をいわせていただくと、
‘雑談系’です。
もちろん治療上のお話もします。
たとえば、ここに磨き残しがあるやポケットが深い、ブリッジがあるのでスーパーフロスを使いましょうなどです。
ただ、これらの事は歯の清掃にいたっては、‘ダメ出し’に近いので注意が必要です。
あなたの口の中は、ここもここもここも汚れていますよ。と言われて、
もちろん医療者側はそれらを伝える義務がありますので必要な事ですが、
あまり‘ダメ出し’されると人は嫌になったり、傷ついたりすることを忘れてはなりません。誰だってそうです。
また異性の場合、特に患者さんが女性でスケーリングする側が男性の場合は本当に注意しましょう。
もちろん、必要な事は伝えなければなりませんが、私達歯科医療者が感覚で考えるよりも、人は口の中をみられるのが恥ずかしかったりします。
くれぐれもデリカシーを持ち接するべきですね。
そして、‘雑談系’とはたとえばこんなのです。
今日雨でしたね。濡れませんでしたか?や足元お気を付けてなど。
お子さんが今年高校に受かったんですってね。
ご旅行行かれるんですか、いいですね〜。
などなどです。
時々こういった雑談系をしてはいけないと考える歯科医師の先生もいますが、それらを否定するつもりはありません。
ただ、
私は‘全然オッケー’です。
時間の許す限り、どんどんしていただきたいと思います。
少なくとも、洗い物をするより大事だと考えています。
なぜなら、‘患者さんが喜んでいるから’です。
私達医療者は、患者さんに喜んでもらいたいと思っていますよね。
人は、‘話したい。話を聞いてもらえる’と喜びます。誰だってそうだと思います。
少なくとも私は、例えば衛生士さんと患者さんが、新人歯科医師と患者さんが、雑談をしていると
気を許している。リラックスしている。
楽しそうにしている。喜んでいる。
と感じます。
そして、そういった雰囲気は周りに、医院全体に伝播します。
それが良い相乗効果を産む事を知っているからです。
現場を回す事は大事です。一緒に働いていれば「しゃべってないで、片付けしてよ!」と思う方もいると思います。
もちろん、全ての患者さん、スタッフの為に現場を回す事は大事です。
しかし、今回のブログの‘テーマ’を思い出していただければと思います。
‘プラスα’
です。
是非、現場を回しつつ、歯石もしっかりと取りつつ、患者さんと雑談も出来るようになっていただきたいと思います。
どちらも練習が必要です。しかし出来るようになった時、あなた様は‘プラスα’の人になっていることでしょう。
是非お試しあれです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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