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2015年05月15日

歯周病2/7(歯周病っってなに?)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

今回は、「歯周病ってなに?」という事について書いていきます。

まず歯周病とは‘歯肉炎’‘歯周炎’の総称の事を言います。

☆歯周病・・歯肉炎と歯周炎のこと

歯肉炎とは、歯茎が腫れている状態の事です。

<正常な状態>

正常な状態の歯肉

<歯肉炎>

歯肉炎

歯周炎とは、歯を支える顎の骨が溶けてなくなってしまっている状態です。

<歯周炎>

歯周炎

どちらも歯周病ですが、問題になるのは、‘歯周炎’の方です。

なぜなら、歯肉炎は歯の汚れをとれば、元の健康な歯茎に戻りますが、歯周炎でなくなった骨は基本元に戻りません。

なくなった骨は基本元に戻らないのです。

現在抜歯の原因の第一位は「歯周病」ですが、歯肉炎で歯を抜かなければならなくなることはありません。

抜歯の原因となるのは、‘歯周炎’の方です。

なくなった骨を元に戻せないので、抜歯せざるをえないのですね。

なくなった骨を元に戻せれば、そもそも抜歯の原因第一位にならないわけです。

つらいところですよね。私もつらいです。

だからこそ、歯周病とはなんなのか?をこのブログで皆様にお伝えしたいと思います。

歯周病の進行は、歯肉炎から始まり、歯周ポケットの発生骨吸収(歯周炎)へと進行していきます。

では、歯周病の進行をまず写真にてご覧いただきます。

下の写真が正常な状態です。

<正常な状態>

正常な状態

歯は顎の骨に埋まっており、その上に歯茎(専門用語で歯肉といいます)がのっかっております。

そこからどのように歯周病が進行するのかをみてみて下さい。

ご飯を食べると歯に汚れがつきますが、歯に汚れがたまったままですと、歯茎が腫れます。

これが歯肉炎です。

<歯肉炎>

歯肉炎

そしてそのまま汚れを残しておくと、歯周靭帯の断裂→歯周ポケットの発生となります。

<歯周靭帯→歯周ポケットの発生>

歯周靭帯→歯周ポケットの発生

歯周靭帯→歯周ポケットの発生

<歯周ポケットの発生>

歯周ポケットの発生

さらにそのまま汚れが残ったままになると、歯を支える顎の骨がなくなっていきます。

これが歯周炎です。

<初期歯周炎>

初期歯周炎

<中等度歯周炎>

中等度歯周炎


さらに歯周炎が進行していくと、支える顎の骨がどんどんなくなり、歯を支えておけなくなり膿が出てきたり、歯がグラグラしてきます。

<重度歯周炎>

重度歯周炎

以前CMにて、歯を歯茎(歯肉)が支えているような描写がありましたが、歯は顎の骨に支えられております。

歯周病の問題点は、この骨がなくなってしまう事にあります。

このなくなってしまった骨を元に戻すことが出来ればいいのですが、なかなか難しいのです。

虫歯で穴があいた歯は詰め物を詰めたり、冠を作って接着剤でつける事で‘補う’事が出来ますが、骨に対してそういった事は出来ません。

歯周外科や矯正を応用した骨を増やす術式はありますが、中々難しいものがあります。

思い出していただければと思いますが、抜歯の原因の第一位は歯周病です。

つまりなくなった骨を元に戻す事が出来ないので、抜歯せざるをえなくなるわけです。

であれば、そもそもならなければ良い(予防)のですが、その前に

なぜ骨がなくなるの?といった事について次回からご説明したいと思います。

私も学生の時、なぜ骨がなくなるの?と思ったものです。

また、それがわかれば予防策だって出来るわけです。

<歯周病イメージ図>

歯周病イメージ図

次回より、少し専門的なお話になりますが、なぜ歯周病で骨はなくなるのか?について書いていきたいと思います。

よろしくお願い致します。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 11:53 | Comment(0) | 歯周病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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