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2015年02月27日

マイナスの動機とプラスの動機2/3(動機付け)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

前回、マイナスの動機とプラスの動機って何?という事を書きました。→「マイナスの動機とプラスの動機1

患者さんに治療を促す事を‘動機付け’といいますが、今回はこのマイナスの動機とプラスの動機を例にあげ、動機付けについて書いていきたいと思います。

病院を訪れる人は、ほぼ皆マイナスの動機からはじまります。

歯が痛い

歯がグラグラしてきた

入れ歯が合わなくて、ご飯がおいしくない

などです。

これらの問題が解決すれば、もしくはそもそもなければ、歯科医院にいかないわけです。

つまり、この歯科医院を受診しようという‘動機’がなくなれば、わざわざ行かないわけです。

しかし、歯科治療の大半は、風邪や腕の傷のように自然に治るものではないですし、歯は再生しないので、放っておいた分だけ損といいいますか、虫歯などで削りとった歯や神経はもう一生戻ってこないわけです。

または、歯周病の罹患率と抜歯の原因の一位が歯周病であるという事を鑑みると

問題が大きくなる前に歯科医院に定期的に検診に来ましょう。

と歯科医療者側は思いますし、当然のように患者さんにお伝えします。

しかし、それで患者さんが定期的に通うかといったらほとんどの方が通いません。

おそらく、上の文章を読んでいた方の中でも、読み飛ばす方もいるかもしれませんね。

ちょっと極端な言い方かもしれませんが、人は、私だって自分が不健康になるかもみたいな話は聞きたくないわけです。

検診で虫歯が見つかるかもとか思っただけで、歯科医院から足が遠ざかるわけです。

これらの事を歯科医療者側は認識するべきだと思います。

それが本当に患者さんに共感する事になるかと思います。

そして、お気づきになったでしょうか。上の歯科医院へ通う動機はプラスとマイナスのどちらでしょうか?

そうマイナスです。

虫歯や歯周病になりたくないから、大きくしたくないから、痛いからつらいからというのはマイナスの動機にあたります。


では歯科医院へ継続して通う方はどういう人でしょうか?

下に例をあげます。

・歯に着色がよくつく人

・銀歯を白い歯にしたい人

・歯で昔ものすごい苦労をした人

・なかには好きな衛生士さんがいるからという人もいるかもしれません。

他には

・褒めてもらえるから、サービスを受けれるから

・歯周病検査の数値がだんだんよくなっているのが快感

・白い歯を保ちたい。

・自分は虫歯になりやすいと自覚している人


などなど他にもたくさんあげられます。ではこれらをマイナスの動機とプラスの動機に分けてみましょう。

その際に、「えー難しいかも」と思った方はセンスがあると思います。

そうなのです。継続して通う方の動機は、マイナスの動機とプラスの動機が両方存在する事が多いのです。

中には、衛生士さんが好きだからとか、サービスを受けられるからなどプラスのみの動機もありますが、言い換えるとはじめはマイナスの動機から歯科医院を訪れた患者さんですが、その後継続的に通ってらっしゃる方は、全ての場合でプラスの動機が入っているのです。

注目は、歯で昔ものすごい苦労をした人に関しては、もう苦労したくないからというマイナスの動機もありますが、これは現在は苦労をしていない状態だとすると、歯科医院に通った事で、良くなったと本能レベルで感じております。

なので、歯科医院に通うと歯での苦労がなくなる。健康になる。歯科医院に通えば通うほど良くなる、つまり‘安心’と思っていらっしゃいます。


ずっと通い続ける人はこういったプラスの動機に転換しているのですよね。


動機付けのポイントは、皆マイナスの動機から医院に来院されますが、治療をしていくうちに、いかにプラスの動機を医療者側が患者さんに与えられるかということです。

特に‘安心’は相当強いプラスの動機です。‘安心’が動機付け出来た時には、医療者冥利に尽きますね。

また、衛生士さんが好きだからという理由もそうバカにならないです。

実際私だって、正直な話それで通うかもしれません。

また、ドクターにおいてもきたない感じの人より、きれいな人やかっこいい人、にやってもらいたいと正直思います。

なので、身だしなみは整えましょう。別にカッコ良くなくても、安心感のあるぬいぐるみみたいな先生も患者さんから受けがいいですね。

何にせよ、いくら腕がよいとしても、きたないおじさんが来て、タバコ臭い手を口の中に入れられたら患者さん側からすればたまったもんじゃないわけです。

礼儀正しく、清潔感があり、相手の話を良く聞くという、人として好かれる状態を保ちましょう。

おすすめは、患者さんに相対する前に、医療者側は‘鏡’をみましょう。

鏡は、自分を瞬時に客観視させてくれるアイテムです。

それで、髪が乱れていないか、優しい顔をしているか、前の患者さんに行った抜歯などの血が白衣についていないか、など身だしなみを整えます。

以前の思考編「仕事場は舞台
という話を書きましたが、おそらく皆様も、もしも自身が舞台に出る前はその直前に鏡を見ると思います。

診療室の裏、手袋とか置いてあるところに、100円均一で鏡を買ってきて、置くだけです。

是非お試しあれです。

そして、話を戻しましてでは患者さんにプラスの動機を与えるにはどうするか?ということですがこれについては次回にしたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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posted by さけいくら at 10:48 | Comment(0) | 思考編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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