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2014年09月30日

麻酔抜髄5/10(天蓋除去)

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

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動画:「麻酔抜髄」

前回の続きで、今回は麻抜ステップ3「天蓋除去」です。

天蓋とは神経が入っている部屋の天井部分のことをいいます。

写真でいうとここの事です。

<天蓋>

天蓋

この天蓋を全部除去しないと、歯の根っこまで器具が通らないので、この「天蓋除去」というステップが必要になるのです。

この時に髄床底といわれる部分を傷つけないように、また余計な部分を削り過ぎて歯に穴があかないように、天蓋の部分のみを除去しなければなりません。

<髄床底>

髄床底

今回はその為の方法をお伝えしたいと思います。

まずは教科書的な事からお話しします。

天蓋は咬合面から(上から)見るとこのような形をしています。

<天蓋 咬合面観>

天蓋 咬合面観

教科書では、天蓋除去というのは、この天蓋をラウンドバーで丁寧に除去すると書いてあります。

はい、教科書的な事はおしまいです。

ではどんなバーを使って、どのような順番でやると、スピーディかつ正確な天蓋除去が出来るのでしょうか?

私の方法をお伝えします。

ポイントはこのバーを使います。
大きいツボミ状のバーです。

<大きいつぼみ状のバー>

大きいつぼみ状のバー


穿通が終了した時点では下の写真のようになっております。赤く出血している部分が穿通箇所です。

<穿通時>

穿通時

ここからラウンドバーで天蓋除去をしようとすると、ラウンドバーでは当然ながらラウンドの部分しか削れない為、図の部分は削れません。

<ラウンドバーでは削れない部分>

ラウンドバーでは削れない部分

最終的にはこの形にしたい。

<天蓋除去>

天蓋除去

そこで、大きなツボミ状バーの出番です。

大きなツボミ状バーでこのように削ります。

<大きなつぼみ状バー>

大きなつぼみ状バー

<大きなつぼみ状バーで削った後>

大きなつぼみ状バーで削った後

横の図にすると、黒線より上が除去されます。

<大きなつぼみ状バーで黒線より上が除去される>

大きなつぼみ状バーで黒線より上が除去される


こうしておくことで、先程、ラウンドバーでは削れなかった部分が削ってあることになります。

さらに天蓋の位置の目安がつきやすく、直視(ミラーを使わず、そのまま目で見ること)しやすくなります。

直視しやすいという事は、操作がしやすく、処置スピードは上がり、また歯に穴があくパーフォレーションなどのリスクも減ります。

また、他にもパーフォレーションのリスクが減る要因がありまして、

やってみると分かりますが、図の部分の厚みが薄くなる為、ここを削る時の抵抗が少なくなる為です。

<青い矢印の部分が薄くなる>

青い矢印の部分が薄くなる

バーに抵抗を感じたらそれ以上削らないようにしましょう。

抵抗なく削れる部分が天蓋です。

この部分はとても大事なので、覚えていただいた方が良いかと思います。

時々根管を見つける為に追求して削っていきパーフォレーション(歯に穴があく)してしまう方がいますが、根管孔明示は次のステップです。

パーフォレーションを避ける為にも、この「天蓋除去」をしっかりと行いましょう。

天蓋を残したまま根管を探そうとすると、盲目的になる分パーフォレーションする可能性が高くなります。

天蓋がしっかり除去されれば、根管は見えます。

では話を戻し、穿通させた部分から、ラウンドバーを上下させながら、教科書通りに丁寧に天蓋を除去します。

ある程度終わると下の写真のようになります。

<ラウンドバーで天蓋除去した後>

ラウンドバーで天蓋除去した後

少しギザギザしている部分を、そのまま大きいツボミ状バーでスムースにしてもいいですし、ツボミ状バーが大き過ぎると感じる場合は、マッチ棒のバーを使いスムースにします。

<マッチ棒バー>

マッチ棒バー

そして、その際は断面図にすると下の図の部分を削る事になります。

<矢印の部分を削る>

矢印の部分を削る

当然、ほとんど抵抗なく削れます

この抵抗なく、が重要なので、よく覚えていただけると良いと思います。

そして、マッチ棒バーもしくはツボミ状バーでスムースにすると下の写真になります。

<天蓋除去完了後>

天蓋除去完了後

これで「天蓋除去」は終了です。
根管も見えますね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。



タグ:天蓋 抜髄 歯科

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posted by さけいくら at 23:28 | Comment(0) | 麻酔抜髄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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