この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
前回の続き、です。
歯医者さんの診療道具はすべて右利き用に出来ているのですが、私は左利きでした。
さてどうしようというところからのお話の続きとなります。
まず私は、なんとか左手でやるのかか、それとも右手でやるのか。それを決めなければなりませんでした。
随分悩みましたが、なんとか左手でやるようにしても、きっと頑張ってみんなと同じ、もしくはやりにくさを考えるとそれ以下となると考えました。
対して右手で出来るようになれば、そもそもの問題は解決し、頑張った先には右も左も使える歯医者になります。
そう思い、私は右手で出来るように、あえて左手は使わずに練習を重ねました。
この発想は我ながらすごいと思います。よく、コンプレックスを強みに、や逆転の発想などといいますが、結局これが今となっては良かったと思っています。
どっちか迷ったら、
なりたい方の為に頑張る
ということです。
まず文字を書くのも右手にしました。
そして、大学ノートを使い練習しました。
通常歯学生は使うことはないのですが、私はそれを文房具店に行き買いました。
あの1ミリ四方の細かいマス目がふってありますね。
あれを
1マスずつ右手でなぞるのです。
大学の友人に見られたら、変な人と心配されるので、人知れず1人で1日1センチ四方(100マス)と決めて練習していました。
学生実習などでは、今まで器用で通っていたのに、当然利き手と反対では落ちこぼれです。
皆に白い目で見られながらも、いつか出来るようになった自分をイメージしながら、実習が終わった後1人で大学ノートのマス目をなぞっていました。
歯も沢山、人工の歯を削って練習しました。
でも、手に歯を持ってなんとか削れるようになっても、実際マネキンの口の中でやろうとすると出来ないのです。
さらに、実習室にはマネキンがありますが、自分のうちに帰るとマネキンはありません。
なんとか家で出来ないものかと、
東急ハンズに使えるものはないか探しに行きましたが、当時はタービンのような形をした削る道具などは売っていませんでした。
やっぱりないかーと思ってふと横を見ると、電動歯ブラシ(ブラウン社製)の形状がタービンに似ていました。
これだ!と東急ハンズで電動歯ブラシを買って帰ったのを今でも覚えています。
家に帰ってからやっぱ使えないということになったのですが(汗)
まあイメージトレーニングとしてはなんとかなったので、家で歯型の模型を使い、インレー形成をイメージをしながら、模型の上で電動歯ブラシを動かしていました。
ほんとうに、知らない人が見たら、「どうしちゃったのかしら?」と心配になる姿だったと思います。完全にあぶない人といえます。
されどやっぱり電動歯ブラシの角度とタービンの角度は違うし、なんか余計わかんなくなってきたと感じたので、結局その練習法はやめまして、電動歯ブラシは普通に歯を磨く為に使いました。
よく磨けました。当時はまだ、電動歯ブラシが販売され始めたくらいの時代でしたので、それはそれで勉強になりました。
そんなこんなで、
やっぱりタービンで練習しないとと一旦落ち着き、実習の先生に実習後に残って練習したい旨を伝えたのですが、それは断られてしまった為、なんとか実習用のタービンを家に持って帰り、それで家でイメージトレーニングだけでもしていました。
学生時代はとにかく練習場所に困っていましたね。
家が歯医者なら、練習させてもらえるのになあとも少し頭をよぎりましたが、考えても仕方ないし、すぐに振り払い練習しました。
しかしとうとう学生時代は出来るようにならないまま歯医者になりました。
次回へ続きます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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