この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
感染根管治療の動画はこちら
今回より、感染根管治療の目玉である根管充填材、略して根管充填材の除去について書いていきますが、
まずは、
そもそも根管充填とはなんなのか?というのが今回のブログとなります。
よろしくお願い致します。
虫歯が進んで神経に達してしまった場合は、神経をとる治療が必要となることがあります。
その事を抜髄というのでした。詳しくは、ブログ記事の麻酔抜髄の章をご覧くだされば嬉しく思います。→ブログ記事:「麻酔抜髄」
神経の元々入っている部屋を髄腔といいます。
<歯の中に髄腔という部屋があり、神経が入っている>
さて、神経の入っている部屋(髄腔)から、神経をとると部屋の中は空になります。
<神経をとる(抜髄)と空になる>
空のままにしておくとどうなるかといいますと、
ばい菌が溜まって膿んでしまうのです。
<歯根が膿んでしまう>
えー?そうなの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
身体の中に空洞(空の部分)がある事を医学的に‘死腔’と呼びます。
‘死腔’という怖い呼び名の通り、死腔があるとそこがばい菌が溜まる温床となってしまい、
感染(ばい菌がどんどん増殖する事)して、腐ってしまいます。
お医者さん達は、縫合一つとっても、この死腔(身体の中にある空洞)が出来ないように、出来ないようにと考えながら、医療行為を行ないます。
この神経をとった後の、空の髄腔も空洞ですから、医学的に死腔にあたります。
<空の髄腔は死腔に当たる>
ですから、歯科では、空洞を無くす為に、防腐剤を空の髄腔に詰める(根管充填)というのをするのです。
<根管充填>
上の写真をみていただくと、空洞がないことがお分かりになるかと思います。
死腔をなくす為に根管充填を行なうというわけです。
では、防腐剤にはどんな材料を使うでしょうか?
それは、ガッタパーチャポイントとシーラーと呼ばれるものです。
<ガッターパーチャポイント>
<シーラー>
たとえば、これらのことはセカンドドクターの先生にお聞きすると大抵の先生は答えられます。
根管充填という手技は、
シーラーを練って、ガッターパーチャポイントというゴムにつけて、根管に充填していくわけです。
<根管充填>
しかし、私が「なんでその材料を使うの?」
と聞くと、大抵の方が答えられません。
それは無理からぬことでもあるので、否定はしません。私たちが、なんでテレビが映るのか?メールはなんで送れるのか?ということが少なくとも私はわからないように、世の中で使っていても細かいところまでは知らないということはあります。
ただ、知らないことは罪ではなく、否定はしないのですが、学んでみても面白いかもしれません。
そしてその学びが診療の役に立つかもしれませんね。
実は私はそのことを学んでから、根管治療に対する考え方も変わりました。
そもそもガッターパーチャポイントとは、シーラーとはなんでしょう?
という事を次回書いていきたいと思います。
よろしくお願い致します。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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