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2016年11月29日

患者説明・コミュニケーション13「歯周病治療の患者説明、“間”をとる」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

現在、下記の内容にて、私なりのコミュニケーション実践の記事を書いております。

<例題症例>

例題症例

<治療計画>

初日.麻酔抜髄
2日目.根管治療➕基本検査1とスケーリング
3日目.根管治療➕スケーリング
4日目.根管充填
5日目.コア形成➕基本検査2とSRP
6日目.コアセット➕ブリッジ形成➕仮歯
7日目.ブリッジの設計を決定して、印象
8日目.ブリッジ仮着
9日目.ブリッジ本セット  治療完了

を前提にお話ししていきます。

前回2日目の内容に対してでしたが、今回もまだ2日目の内容に対してです

治療計画2日目:根管治療➕基本検査1とスケーリング



前回、根管治療の患者説明についてが終わりましたので、その続きで今回より歯周病の患者説明に移ります。

歯周病の罹患率といってつまり、歯周病になっている人の割合は30歳過ぎの方の80%以上です。

なので、患者さんに自覚がないことも多いですが、ほぼほとんどの患者さんへ歯周病治療は必要ということになります。

歯周病とは何なのか?治療法は?という記事を以前ブログに書きましたので、そちらも参考になさっていただければと思います。→歯周病

特に今回の症例は、下の写真の状態を想定しております。

<今回想定している症例>

今回想定している症例

歯周病とは、歯を支える顎の骨が溶けて少なくなってしまう病気ですが、

今回の症例でいいますと、

左下6番は、周りにほとんど顎の骨がなく、5番・7番も骨の高さが下がっています

歯周病ですね。

なので、治療が必要ですが、それらを説明するタイミングは、今回が良いと思います。

なぜなら、初診時は痛みが強い為、まずは痛みをなくす治療に専念しなければなりません。

以前の記事→麻酔抜髄の患者説明で御説明した通り、初診時は何かと患者さんへ説明する事柄が多いです。

痛みもある中、歯周病の治療の説明までは、説明する事はもちろん良い事ですが、患者さんが御理解してくれない恐れもあります。

それは、痛みの治療は‘今’の治療ですが、歯周病の治療は内容として、‘これから’の治療であるからです。

通常、今ある問題を解決しないとこれからのことを考える事は難しいですよね。

また、根管治療と歯周病治療を並行して行なう事は治療計画としても、相性が良いです。

なぜなら、麻酔抜髄をきちんとすれば、後の根管治療はあまり時間がかかりません

なので、歯周病治療の時間を取りやすいということ。

そして、根管治療を完了した後、被せ物の治療に進んでいくのですが、当然、歯周病治療が終わり、歯茎が引き締まった状態で型を採って被せ物を作った方が良いわけです。

なので、根管治療をしながら歯周病治療を進めておいて、根管治療が完了する頃には、歯周病治療も完了していて

歯茎の良い状態で

すぐに被せ物の治療に進められる

となる為には、根管治療と一緒に歯周病治療を進めておくと良いということになります。

患者さんも、来院回数が減ってその分楽になります

では、これらの事を含めて実際の患者説明について書いていきます。

私の実際の言葉は‘色’を変えてありますので、参考にしてくださればと思います。


〜診療2日目、根管治療が終わったところ〜

根管治療は、「いや〜痛みが落ち着いて良かった、良かった」で終わってるのでしたね。

そして、その次の言葉がこちらです。

「根の消毒は何回か回数がかかりますので、こちらに歯石がついていますし、お掃除も(歯の清掃)も平行してやりましょう」

「レントゲンをみてください。何々さんの治療において、最大の事は歯周病についてです。せっかく歯を治しても、噛めないだと意味がありませんので、歯周病の治療をする必要があります。」

など、歯周病治療の必要性をサラッと伝え、基本検査とスケーリング(歯石)をする事をお勧めします。

誰でも、歯石が歯についているのを見れば取りたくなるものです。

そして、とれればスッキリします。

そこで、

なぜ歯石をとったのか?

と患者さんは思うわけです。

歯石をとって、気持ちいいし、健康にもいいなんて、、

どんな風に健康にいいの?

と患者さんが思いはじめてから、

、歯周病についての詳しい、患者説明をすることをお勧めします。

そして、その詳しい歯周病のお話は次回、3.根管治療➕スケーリングの回にするのが良いと思います。

今回、根管形成もしていますし、基本検査、スケーリングもしていますので、臨床上は歯周病の詳しい話をする時間がないのも臨床の現状です。

さらに、前回麻酔抜髄という大変な処置をされた患者さんです。

2日目は、サラッと→前回のブログそして歯石取り(スケーリング)をして気持ち良く帰っていただきましょう

コミュニティケーションのテクニックでいいますと、‘間’をとるという言い方もできます。

一度に全部を話すのではなく、段階に分けてお話するということです。

実は上手く話すことよりも上手く‘間’をとることの方が、相手に伝わったりします。

今回、私の診療中の実際の言葉が少なっかったのも、歯周病の詳しい説明を次回に回すのもそういった意味合いがあります。

一つの参考になさっていただければと思います。

次回、3日目根管治療➕スケーリング

について記事を書きます。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 12:36 | Comment(0) | 患者説明・コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

患者説明・コミュニケーション12「同調・傾聴・共感を一度に手に入れられるチャンスとは」



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


下記の内容にて、コミュニケーション実践の記事を現在書いております。

<例題症例>

例題症例

<治療計画>

1.麻酔抜髄
2.根管治療➕基本検査1とスケーリング
3.根管治療➕スケーリング
4.根管充填
5.コア形成➕基本検査2とSRP
6.コアセット➕ブリッジ形成➕仮歯
7.ブリッジの設計を決定して、印象
8.ブリッジ仮着
9.ブリッジ本セット  治療完了

を前提にお話ししていきます。

前回、1日目つまり初診時に麻酔抜髄をしました。→患者説明はこちら

今回は、2日目

2.根管治療➕基本検査1とスケーリング

の患者説明・コミュニケーション実践の記事を書こうと思います。

私が実際患者さんに話す言葉は、色を変えて書いてありますので、是非御参考にしていただければと思います。

〜2日目診療開始〜

「お痛みいかがですか?」(親身に)

いきなり、初めていきますが、まずは前回大変な痛みがあっていらっしゃった患者様です。

当然、痛みがどうなったのか気になりますよね。

ただ、患者さんが2回目の来院日まで、特に痛いなどの連絡がなく、診療室にいらっしゃった場合は、おそらくお痛みは引いたのだろうと予想は出来ます。

しかし、それでも心配ですよね。もしも先生方御自身の親戚などを麻酔抜髄した場合は、

痛みが引いたか聞きますよね?

患者さんへも是非聞きましょう。

そして、患者さんは痛みが引いたとおっしゃった場合は

「よかった」(安堵したように)

です。自信がなかったわけではありません。

自信があるからこそのコミュニケーションの一つのテクニックでもあります。

この「よかった」は、私は診療にて、よく使います。

魔法の言葉なので、少し説明を加えさせていただこうと思います。

たとえば、綺麗な前歯が入り、患者さんが喜んでいる時など帰り際に

ポンッと

「よかったですね。」

というと、患者さんはとてもいい笑顔「ありがとうございます」と言ってくれます。

綺麗な前歯が入ってよかったですよね。歯の痛みがなくなってよかったですよね。

患者さんもよかったと思っています

人は自分で良かったと思うこと(他にも頑張ったと自分で思っていることなど)

にたいして、相手からも同じく「よかったですね」「頑張ったね」と言われるととても嬉しくなるのです。

想像していただけるとわかると思います。

これは、誰にでも当てはまりまると思います。

コミュニケーションの技術的な事柄に、‘同調’‘傾聴’‘共感’などがありますが、

これらに共通しているのは、相手の事を自分の事のように考えるということです。

コミュニケーションで実践しますと、“相手が考えていることをそのまま言葉にする”のです。

‘親身になる’という言葉がありますが、患者さんが‘良かった’と思っていることに、同じく‘良かった’と言うだけで、グッと患者さんと医療者の距離は縮まります

是非お試しあれ、です。

つい、自分の診療に自信があると‘痛みが引いたのは当たり前’かのように振る舞いがちですが、私はこの‘同調’‘傾聴’‘共感’一気に手に入れられる

チャンス

だと捉えています。

チャンスを生かす為にも、麻酔抜髄の手技をしっかりすることですが、そちらは以前のブログに書きましたので御参考下さい。→麻酔抜髄

そして、チャンスを生かす為には、大抵の場合、それがチャンスだと認識していなければなりません

前回、あんなに痛みがあった患者さんが、先生の処置により、今回は痛みがなくなったとおっしゃっているのです

チャンスですよね。生かすも素通りするもコミュニケーション次第なわけです。

是非お試しあれ、です。

さて、患者さんとの距離がグッと縮まったところで、私は

「では、蓋を外して根の消毒をします」

と言って、仮封(キャビトン)を外します。

そして、次の言葉を言う時があります。

「今回は麻酔をしていないので、チクチクするようでしたら言って下さい。」

です。私達医療者側も麻酔なしで根管を触るのは、今回が初めてなわけです。

残髄していたり、炎症を起こしていることもあります。

何があるかは、根管にファイルを入れてみないとわからないのは確かですね。

いきなり、痛かったら患者さんはびっくりします。

そして、予期しない痛みは、疑いに変わります

あとで、「なんで神経とったのに痛いのですか?」と聞かれない為にも

‘心の準備’をしていただくのです。

この‘心の準備’をしていただくのもコミュニケーションのテクニックの一つです。

一言、次に起こるかもしれない事を伝えるだけです。

痛かったら、患者さんは「先生が言ってたのは、コレか」と思いますし、

痛くなかったら、またチャンス到来ですね。

「前回の治療は上手くいきましたね。」

「根の中、きれいですよ。」

「痛みも出ていないし、、よしよし」(つぶやくように)

「順調ですよ。」

などなど、色々な言葉で患者さんを安心させてさしあげる事も医療者のウデの見せどころてす。

そして、根管治療をしていきます。

私は、たいていこの回にて、根管形成を仕上げてしまい

「次回も痛みがなかったら、根っこ詰めをします」

と言います。根っこ詰めと言っても、わからないかもしれませんが、その説明は後ほど、根っこ詰めつまり根管充填の直前に伝えます。

それよりも、一つ注力する点があります。

この回で、根管形成を仕上げられるのに、そうしない時もあるということです。

どんな時だと思いますでしょうか?

それは、、

前回、‘麻酔抜髄が大変だった時’です。

麻酔が効き辛かった、根管を見つけるの時間がかかったなど、症例によってはあることがあります。

そんな、前回大変だっただろうなと思われる患者さんへは、

「前回大変でしたからね。今回はこれでおしまいです。」

と言って、痛みがなければ早めに根管治療を切り上げてあげる事も大切なことです。

これは、抜歯でもなんでもそうですが、前回大変な処置をしていた場合は、患者さんは今回も大変なのだろうか?と不安に思っています

そんな時こそ、今回はサクッと終わらせて差し上げましょう

「前回がんばったかいがありましたね。」

治療も大事ですが、こういう言葉に患者さんは救われることも大事な事だと思います。

さて、根管治療が終わって、痛みもない場合、患者さんの時間に余裕がある場合は、歯周病の説明をして、歯周基本検査➕スケーリングに入っていきます。

今回は長文になってしまったので、2日目の内容を次回に分けて書こうと思います。

次回、歯周病治療の患者説明について記事を書きます。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。



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posted by さけいくら at 08:34 | Comment(0) | 患者説明・コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月15日

患者説明・コミュニケーション11実践初日:麻酔抜髄の説明



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

今回より、下の症例を例題として、実際に私が患者さんへ説明している言葉を使いながら、患者さんへ説明をしていきたいと思います。

<例題症例>

例題症例

治療する順番は、下の順番にて行っていくことにします。

<治療していく順番>

1.麻酔抜髄
2.根管治療➕基本検査1とスケーリング
3.根管治療➕スケーリング
4.根管充填
5.コア形成➕基本検査2とSRP
6.コアセット➕ブリッジ形成➕仮歯
7.ブリッジの設計を決定して、印象
8.ブリッジ仮着
9.ブリッジ本セット  治療完了


となるとします。

初日は、1からですね。初診時とも言います。

初診時、麻酔抜髄をするということは、虫歯が大きくなり、痛みが出ている場合が多いです。

それも相当な痛みであり、患者さんからしたら、そんな時に何か説明されても何も考えられないものです。

<歯が痛くて何も考えられない>

歯が痛くて何も考えられない

なので、説明はサラッとが基本です。しかし、伝えるべきことは、伝えなければなりません

ただ、痛みが強く出ている患者さんへ対して、特に大事なのは、患者さんを安心させる言葉です。

私は、服薬されてる薬の併用をチェックした後

「今痛み止めを持ってきますから、まずお飲み下さい。少しは楽になります」

といいます。薬を飲んでもすぐには効かないことは、私も知っていますが、

薬には、プラシーボ効果も多分にあります。

人は、今までの経験から薬を飲むと治る、安心と無意識に感じます

なので、痛みがあると歯科医院に訪れる患者さんは多いですが、最初に痛み止めや抗生剤など薬を飲んでもらうのは色々な意味で効果的です。

プラシーボ効果以外にも、本当に処置が終わる頃には効いてきますし、たとえば、薬にアレルギー反応(アナフィラキシーなど)がでないか?なども院内にてわかるわけです。

さて、薬を飲んで、患者さんが少しホッとしたところに、私は口腔内全体をサッと拝見した後、

「虫歯になってますね。レントゲンで大きさを調べましょう。他にも虫歯がチラホラありますので全体のレントゲンを撮ります」

そういって、すぐにパノラマ写真を撮影してもらいます。

14枚法のデンタルを撮る先生もおられるかと思いますが、

否定はしませんが、パノラマ写真でないと

・顎関節
・上顎洞

が見えないのは確かですね。

そして、パノラマ写真ですと、

・左右どちらで噛んでいるのか

がわかりやすいです。

現在、左右どちらでより噛んでいるのか?

ということは、治療計画を立案する為に、私にとっては必須事項ですので、私は初診でパノラマ写真を撮影することが多いです。

パノラマ写真を見て、その方が左右どちら噛みかわからない人は歯科医ではない

と思っているくらいです。

と、ここまで言わなくても皆様パノラマ写真を撮る医院が多いですね。

そして、パノラマ写真撮影をして現像を待っている間に私は、

「お写真の現像を待っている間に、表面麻酔をしておきますね。」

とそのまま言って表面麻酔をしておきます

そして、レントゲンが出来てきますね。

<パノラマレントゲン>

パノラマレントゲン

左下6番に大きい虫歯がありますね。

レントゲンを見ながら次のように説明していきます。是非、上の写真を見ながら読み進めていっていただければと思います。

私の実際の言葉は‘色’を変えてありますので、参考にしてくださればと思います。

「Lと書いてある方が‘レフト’で右側になります。痛いのは右下の奥から2番目のこちらの歯です。

この黒くなっている範囲が虫歯です。

また歯の真ん中にも黒く写っている箇所がありますが、こちらが歯の神経が入っている部屋です。

今のお痛みは、虫歯が深くなり、神経の部屋に虫歯が入ったのが原因です。

歯の神経には痛みを感じる神経しか入っていないので、とても痛いですよね。

よく、歯医者で神経をとるという表現をしますが、

虫歯菌で汚れてしまったら、神経をとらねばなりません。」


患者さんは、痛みで聞いているのか聞いていないのか、とにもかくにも、‘神経をとる’という表現に‘フリーズ時間’が発生します。

そこで、次の言葉です。

「すると今の痛みもなくなります。」

「当然、麻酔をしてから行ないますので、麻酔が効けば処置中は痛みはありません。」

<治療説明風景>

治療説明風景

患者さんは一旦ホッとして、フリーズ時間が解けます

その上で了承を得てから麻酔をしていくのです。

さて、麻酔が終わってから、次のことも説明しなければなりません。

患者さんは、ユニットを起こして、麻酔が効くのを待っている状態です。


「今日、虫歯も全部取りますからね。ただレントゲンでみると、この黒い部分を全部とりますから、歯が半分くらいの大きさになってしまいます。」

ここでまた患者さんには、‘フリーズ時間’が発生します。

そして、次の言葉です。

「しかし、最終的には、被せ物をして補っていくので、ご安心ください。」

患者さんは、またホッとして‘フリーズ時間’が解けます

「被せ物は、保険ですと、銀歯しかありませんが、保険外で白い被せ物もあります。」

患者さんには、また‘フリーズ時間’が発生しますが、私は次の言葉を言います。

「しかし、虫歯は全て取りきらねばなりません。」(魂を込めて)

すると患者さんは、‘フリーズ時間’が解け前を向きます

今の状態というのは、麻酔で痛みがなくなりこれからの治療法も聞いた状態です。

この痛みの原因である、にっくき虫歯を除去したいと患者さんも思っておりますし、私も当然患者さんを苦しませる虫歯を除去したいと思っているわけです。

これが、前回お話した、‘建設的な話’をお互いにしている状態です。

2人で治療に専念する雰囲気となります。

この雰囲気になるように、患者さんのことを考えて、患者説明をすることが出来るかは、

はっきりいって医療者のコミュニケーション能力にかかっているとおもいます。

読み直してみていただければと思います。

患者さんからの、言葉は書かれていませんでしたね。

それでも治療説明は成り立っていました。

つまり、

こと治療において、医療者と患者さんとの話し合いに置いては、どうしても医療者側が主導となるということです。

お医者さんの病気に対しての見解に最初から、いやそれは違うという人はほぼいない、からです。

なので、患者説明というのは、医療者のウデと言っても過言ではないと私は思います。

医療者主導だから安心というわけでは、ありません。

それは天狗になってますね。

その逆です。

患者説明の可否は、医療者側に責任があるということです。

先生方の言葉は重いのです。

そして、どんな場合も人が人を好きになるのも、きらいになるのも

コミュニケーション次第ですよね。

患者さんにきらわれた場合は、

開業医の場合など、患者数に如実に反映しますし、訴訟なんてことにもなりかねません。

患者さんに好かれれば、患者さん数は増えますし、患者さんからのありがとうも増えますし、人生も豊かになります。→ブログ記事「ありがとうを集めよう」

コミュニケーションの可否は、必ず

自身に返ってくるのです。

それは、片方に責任が重ければ重いほど、同じく返ってきます

そして、責任が重い方のコミュニケーションの方が難しいのは確かです。

でもそれも仕方ありません。

なぜなら、‘先生’と呼ばれるからです。

このブログをお読みの勉強熱心な先生方は、

先生と呼ばれて、天狗になるのではなく、

先生と呼ばれるからには、それに相応しい自分でいるように努力しようと思っていただきたいと感じております。

私もいつもプレッシャーを感じながら、診療をしております

そして、そのプレッシャーを乗り越え相手から信頼されてこそ

人徳者、人格者、と呼ばれる人になり、先生と呼ばれるのに相応しい人になるのだと思います。

上手くいかないときもあるかもしれませんが、少なくとも歯科医として先生と言われるからには、そうある為に努力し続けなければ、と思ってこの患者説明・コミュニケーションの章もお読みいただけるとうれしく思います。

次回は、2.根管治療➕基本検査1とスケーリングの患者説明・コミュニケーションについて、記事を書きます。

と、その前に麻酔抜髄したあとの患者説明が残っておりました。

私は、下の写真のアニメーションの‘視覚効果’を使いながら、→患者説明・コミュニケーション4「必ず視覚効果を入れる」

<治療後の症状アニメーション>

治療後の症状アニメーション

「神経の処置をすると、麻酔が切れたあと疼くような感じがしますが、だんだん下がってきますので御安心下さい。もしも痛い時の為に痛み止めをお出ししますので、痛い時はお飲み下さい。」

です。この文書に‘フリーズ時間’が発生しそうな言葉と‘希望の言葉’が簡潔に述べられております。

結構気に入っている文言でして、麻酔抜髄の後、必ずと言っていいほどお話しします

お話しするタイミングは、

最期の洗浄・貼薬・仮封する時で、処置をしながら話したりします。

そして、仮封が終わって、うがいをしてもらってから写真のアニメーションの横の文字を(私かスタッフが)読んで、初日の麻酔抜髄完了です。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。





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posted by さけいくら at 10:43 | Comment(0) | 患者説明・コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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