この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
前回は、コミュニケーションにおいて、‘不安を抱えている患者さんに、話しても伝わらない話がある’ことを理解した上で、患者説明をすると患者さんとの行き違いがなくなると思うというブログでした。
しかし、簡単に不安はなくなりませんよね。
さらに、病院で言われることなど不安になることばかりです。
例えば、「麻酔の注射」
<麻酔の注射>

「では麻酔注射します」なんて言われたら、少なくとも私は身がすくみ、他の事は考えられなくなります。
しかし、例えば言い方を
「麻酔します。」
としたらどうでしょうか?
意味は伝わるけれども、少し不安感が減りませんか?
実は、これが大きなポイントとなります。
注射と聞くと、他の事は考えられなくなるという話を先程しましたが、ずっと他の事を考えられなくなるわけではありませんね。
ある一定時間考えられなくなるのです。
その時間を私は‘フリーズ時間’と呼んでいます。
<フリーズ時間>

このフリーズ時間は、不安だけではなく、怒りにも、喜びにもあります。そして、その時間は人によって様々ですが、個人個人、程度の差はあります。
つまり、「麻酔の注射をします。」と言った時の方が‘フリーズ時間’は長く
「麻酔します。」の方が‘フリーズ時間’は短くなります。
例えば、少し優しく、高い声→声のトーンで、「ちょっと麻酔しますね」と言った場合は、さらに‘フリーズ時間’は短くなるわけです。
実は、患者説明の際に話したのに、伝わってなかったというのは、このフリーズ時間中に、医療者側が大事な話をしている時に起こると私は思っています。
<フリーズ時間中に説明をしても伝わらない>

なので、話し方の基本1として、
「言葉に気をつける(患者さんが不安なるであろう言葉は避ける)」
として、患者説明に臨むとよろしいかと思います。
つまり、意味は同じだけれども、優しい言い方に変換する必要があります。
そんなことはわかっているという声が聞こえてきそうですが、言い方というのは無数に存在します。
例えば、
「神経を抜く」→「根の治療」
などです。
たとえ「痛みがなくなる」という言葉であっても、なるべく痛みという言葉は使いません。→「楽になる」です。
私は他のドクターの見学をする時は、そのドクターの患者説明をよーく聞きます。
あっ、その言い方グッド!と思ったらその場で頭にコピーして、すぐに自分も使います。
それで覚えます。
ベテランの先生だったり、患者さんに好かれる先生の患者説明をよく聞くとものすごく勉強になりますので、是非お試しあれです。
<患者説明の上手な先生のイメージ>

ただ、少なくするにしてもまったくマイナスの言葉を使わないわけにはいかないですよね。
「マイナスの動機、プラスの動機」という以前書いたブログにもありますように、医療者はプラスの動機を患者さんに与えられるとより良いわけです。(与えられないといけません、とは言わないわけです)
では、
不安を解消するにはどうすれば良いか?
その鍵は、‘理解’と‘希望’だと私は思っております。
次回に続きを書いていきます。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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