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2016年06月27日

CR治療17/28「歯頸部CR充填の第二段階の‘形’について」

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

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動画「CR治療」


前回、歯頸部CR充填の‘色’について書きました。

今回は、‘形’について記事を書こうと思います。

形で留意しなければならないのは、

1.隅角の角度を合わせる

2.歯とCRの境目を分かりづらくする

の二つに注目していただければと思います。

1.の隅角とはどこをいうかともうしますと、下の写真の矢印で囲った部分です。

<上の矢印:歯質の隅角、下の矢印:CRの隅角>

上の矢印:歯質の隅角、下の矢印:CRの隅角

この矢印の曲がった部分の角度を合わせるということです。

歯は動きませんので、歯の隅角に合わせて、CRも同じような角度になるように充填するわけです。

隅角の角度を正確に測るわけにはいきませんので、目分量ですが、

次のことは、抑えておくポイントかと思います。

歯を見ると、隅角の豊隆している部分は光が反射して下の写真のように見えます。

<隅角の豊隆の光の反射>

隅角の豊隆の光の反射

この‘光の帯’幅や見え方を充填するCRも同じくするようにすると、とても審美的に見えます。

また、

2.歯とCRの境目を分かりづらくする

は‘充填前の前処置’項目の‘ベベルをつける’で形成したベベルを利用して境目を分かりづらくします。

ではそれぞれをクリアする為に、どのようなやり方で実際充填していくのかを次回記事にまとめます。

よろしくお願い致します。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 07:16 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月21日

CR治療16/28「歯頸部CR充填の第二段階1:‘色’について」

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前回、歯頸部の歯肉側マージン部を充填する、第一段階について記事を書きました。

<歯頸部CR充填の第一段階>

歯頸部CR充填の第一段階

そして、ここから第二段階に入ります。

CR充填は積層充填して良いので、第一段階で充填したCRに盛り足していくのです。

その時に留意しなければならないのは、‘色’‘形’です。

<第二段階は色と形に留意する>

第二段階は色と形に留意する


まず色ですが、第一段階の色を参考にします。

色に関しては、やはり熟練してきてわかってくる事もありますが、

熟練者はどこで色を合わせているかといいますと、

‘その前に充填したCRの見え方’です。

たとえば、咬合面のCR充填を例にしますと、参考書をよく読んでらっしゃる先生方はお分かりかと思いますが、1番最初にカドウ(虫歯をとった後の穴)の底に流すのはフローCRかと思います。

理由は、窩洞の底は細かい凸凹があるので、気泡が入らないようにということですが、

熟練者は、ここで‘色’も見ています

最初はA3かな?という感じであたりをつけて、このフローCRを流すのですね。

それで、その歯と比べて、少し色が濃い、もしくは白いとしたら、

次のベースレジンは、それらを考慮して充填していきます。

つまり、熟練者でも最初からどのように色を合わせればいいか完璧にわかっている人は少ないわけです(だと思います)。

こうかな?と少し充填してみて、それに合わせて、

白すぎたら、次は少し濃い色

濃過ぎたら、次は少し白い色

といった感じで、次を充填しながら、色を合わせていきます。

これらを同じく、歯頸部CR充填にも応用していくわけですが、

もう第一段階で、フローCRを流していますね。

この色をみて、第二段階で充填する色を決めていくのです。

今回は、‘色’について詳しく書いていますので、もう少し記事を続けます。

そして、この時に見なければならないのは、もうひとつ、第二段階で充填するCRの厚みを考慮するということです。

虫歯の大きさやWSDの深さによって窩洞の深さは違います

第一段階は一層充填するのみ、なので、どんな窩洞でも厚みはほとんど同じですが、

第二段階は窩洞の深さによって充填する厚みが違うわけです。

たとえば、第一段階が終わり、色が少し濃かった、第二段階で充填する範囲の厚みが薄いのであれば、結構白い色を充填して帳尻を合わせます。

<第二段階の厚みが薄い場合>

第二段階の厚みが薄い場合



<結構白い色を選択>

結構白い色を選択

もしも、第二段階で充填する範囲の厚みが厚いのであれば、少し白いくらいの色で良いかと思います。

<第二段階の厚みが厚い場合>

第二段階の厚みが厚い場合


<少し白いくらいの色を選択>

少し白いくらいの色を選択

このように、厚みによっても、CRの色を選択していきます。

上記のは、少し極端に書きましたが、

厚みによって、表面から見える色がどう変わるのかに注目して充填をしていくと、早く上達すると思います。

是非お試しあれ、です。

冒頭で、第二段階は‘色と形’に留意するということを書きましたが、今回は‘色’について書きました。

次回は‘形’について記事を書いていきたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 07:37 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月14日

CR治療15/28「歯頸部CR充填、第一段階(まずフローCRで歯肉側マージンをすべて充填しよう)」

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

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今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」


前回まで、CR充填に入る前の前処置について書いてきました。

CR治療のカテゴリの前回の記事にまとめてありますので、是非ご覧いただけるとありがたいです。


ではいよいよCR充填の項目を今回より書いていきたいと思います。

まず、CR(コンポジットレジン)には、ペーストタイプフロータイプがあります。

<ペーストタイプ>

ペーストタイプ

<フロータイプ>

フロータイプ

以前の記事にも書きましたが、フロータイプのCRを使えると便利なので、今回はフロータイプで歯頸部CR充填をする方法をお伝えしようと思います。


充填方法は2段階に分けて充填していきます。

下の写真はWSD(楔状欠損)の歯の断面図です。

<WSD歯の断面図>

WSD歯の断面図

以下

絵にして御説明していきます。下からの写真をみてみて下さい。

<歯頸部CR充填の第一段階>

歯頸部CR充填の第一段階

<歯頸部CR充填の第二段階>

歯頸部CR充填の第二段階

です。

なぜ二段階に分けるかと申しますと、一気に全部充填しようとすると、フロータイプのCRは流れてしまいその場に留まらないので、細かい形作りが出来ないからです。

なので、第一段階の時点で、一度光照射をしてCRを固め、それから第二段階で、細かい色や形の調節をして固めるという二段階方式で充填をします。

これは、別に必ず二回で詰めなければならないというわけではなく、3回、4回と少し盛っては光照射して固めるというのを繰り返してもいいです。

私も窩洞が大きかったり、CRに細かいグラデーションをつけたい場合などは、3回、4回に分けることも多いです。

ただ、一回で充填するのは、フロータイプの場合、お勧め出来ないということです。

CR充填は積層充填などするわけですから、数回に分けて充填してもいいわけです。

無理をする必要はないと思います。

では、CR充填の第一段階について、お話ししていきます。

第一段階では二つの約束事があります。

一つ目の約束事としては

1.一回で充填しようとしない

ということです。

そして、大事な二つ目の約束事があります。

それは、

2.第一段階の時点で歯肉側のマージン部分は全てフローを流すということです。

<第一段階で歯肉側のマージン部分はすべてフローを流す>

第一段階で歯肉側のマージン部分はすべてフローを流す

どういうことかと申しますと、例えば第一段階にて、下のような充填をしてしまったとします。

<失敗例:第一段階の充填で歯肉側マージンを充填していない>

失敗例:歯肉側マージンを充填していない

なぜ失敗なのか?このまま第二段階の充填としてフローCRを流したとします。

<失敗例:第二段階の充填で気泡が入る>

失敗例:第二段階の充填で気泡が入る

歯肉側マージン部にCR充填されてませんので、歯がしみたり、歯茎が腫れたりします。

しかも

見た目ではわかりません。外から見るとCR充填されているように見えます。

<失敗例:外から見るとわからない>

失敗例:外から見るとわからない

ですから、第一段階の時点で歯茎側のマージンは、出来るだけ過不足なくフローを流しきりましょう。

<歯茎側マージンに出来るだけ過不足なくフローCRを充填する>

過不足なくフローCRを充填する

出来るだけ過不足なくと言ったのは、多すぎると溢れてしまいますね。

<第一段階にフローCRを流す量が多いと溢れてしまう>

フローCRを流す量が多いと溢れてしまう

ですから私の第一段階のCR充填の方法をご紹介します。

@まず、いきなりマージンにフローCRを流しません。少し離れたところに流します

<第一段階:@少し離れたところにフローCRを置く>

少し離れたところにフローCRを置く

Aそして、探針でCRを延ばしてきてマージンに充填します。

<第一段階:A探針でCRをチョイチョイと延ばしてきてマージンに充填>

探針でCRをチョイチョイと延ばしてきてマージンに充填

いきなりマージンにフローを流すのも気泡が入ってしまう原因になります。

ご紹介した方法であれば、歯肉側マージンへの気泡は入りませんし、充填量も探針で少しずつ必要量充填することができます。

歯肉側のマージン部分は全てフローを流した状態で、光照射して固めます

<歯頸部CR充填第一段階完了>

歯頸部CR充填第一段階完了

これにて、歯頸部CR充填第一段階は完了です。

この際、足りないよりも、フローCRがマージンから少し溢れるくらいが良いです。

溢れた分は、後ほど「形態修正」の項でどのように修正するかを説明致します。

次回は、CR充填の第二段階について記事にします。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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posted by さけいくら at 09:30 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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