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2016年04月26日

CR治療9/28「歯頸部CR治療2(充填前の状態、べベルをつけることが大事)」

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」


前回、CR充填をする前に、CRを詰めようとしている歯面は、健全歯質としましょうというお話をしました。→CR治療8「歯頸部CR治療1(充填前の歯の状態、硬化象牙質除去について)」

ただ、これを第一のポイントとしますが、結構当たり前のことでして、今回お話する第二のポイントがきれいなCR治療をするに当たってとても大事になります。

第二のポイントとは、

‘ベベル’を付けるということです。

ベベルとは下の写真のようなものです。

<ベベル>

ベベル

歯に置き換えて考えると、下の写真の窩洞(虫歯を削った後)があったとしましょう。

<前歯部、虫歯をとったあと>

前歯部、虫歯をとったあと

この穴にCRを詰めていくわけですが、CRと歯との境目となる箇所にべベルをつけていきます。

<べベルをつける箇所>

べベルをつける箇所

要は点線で囲った部分を少し削り、なだらかな斜面の形態にしていきます。

これによる効果は、少し大げさに表現しておりますが、下の写真を見ていただくと一目瞭然です。

ベベルをつけない場合のCR治療は下の写真になります。

<ベベルなしのCR治療>

ベベルなしのCR治療

そして、ベベルをつけた場合のCR治療が下の写真です。

<ベベルありのCR治療>

ベベルありのCR治療

色の選択の問題もありますが、どちらがきれいに見えるか一目瞭然ですね。

ベベルをつけていない方の写真は、CRを詰めたところがはっきりわかります

ベベルをつけた方の写真は、どこに詰めたのか‘境目’がわかりません。

そう、‘境目’がわからなくなるのです。

これが‘ベベル’の効果です。


ベベルの効果には、他にも接着面積を広げる、CR硬化時の収縮量を減らすなどの意味もありますが、

患者さんからするとこの‘どこに詰めたのかわからない自然感’がとても重要になります。

CR治療にて、ベベルをつけた場合とつけない場合では審美性に雲泥の差がでます

この‘ベベル’のつけ方も術者の腕を左右する大事なポイントになるわけです。

しかし、ベベルをつけるということは、ベベルのぶん、歯を削るということです。

やたらめったら、削るわけにはいきませんね。

ベベルをつけるには、最小限かつ効果的につけなければなりません。

ではどのように、どの位の量ベベルをつければ良いでしょうか?


実はこれは、決まっていないのです。

虫歯の大きさや形もさまざま違うからです。

それこそ、歯科医の腕や経験となります。

しかし、私なりの見解を次回書いていきたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 11:26 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月19日

CR治療8/28「歯頸部CR治療1(充填前の歯の状態、硬化象牙質除去について)」

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」


では実際のCR治療についてお話をしていきたいと思います。

歯科医師の先生方は、CR治療というと決めては色の選択や充填手技にあるかと思われるかと思いますがその前にとても大事な事があります

それは、‘充填前の歯の状態’です。

充填前の歯の状態が良くないと、いくらCRの色があってても、きれいなCR治療にならないということです

今回、歯頸部CR治療を例に、‘充填前の状態’についてお伝えしたいと思います。

歯頸部CR治療とはどんな時に行うのか、それは下の写真のような時です。

<歯頸部に虫歯がある時やWSDがある時>

歯頸部に虫歯がある時やWSDがある時

虫歯がある時はとりますね。→虫歯の削り方

この虫歯を削る際、一つのポイントは、‘歯の健全な色が出るまで削る’ということです。

<CR充填する部位は健全歯質にする>

CR充填する部位は健全歯質にする

硬化象牙質(黒くて硬い)や白濁(白い)は削らなくても良いとしている教科書もありますが、

<硬化象牙質や白濁>

硬化象牙質や白濁

たとえば、CR治療した後に、硬化象牙質の黒い部分が見えていたら、患者さんから

「この黒いのなんですか?」

と聞かれます。

その時に、たとえ歯科医師が、これは硬化象牙質といって削らなくて良いのですと説明しても、

患者さんは、あまり納得しません

患者さんから「歯ってもともと白いですよね、黒いというのは異常ではないんですか?」

「なんで硬化象牙質ってわかるんですか?」

と聞かれたら、歯科医師側はなんと答えるでしょうか?

私も疑問に思うのですが、

たとえ、探針で触って硬かったとして、それは本当に硬化象牙質でしょうか?

本当に今後大きくならないのでしょうか?

もしも大きくなったらどうしてくれます?

となることもあるかもしれません。

たとえば、下の写真のような硬化象牙質があったとして

<黒い部分が硬化象牙質とします>

黒い部分が硬化象牙質とします

全ての黒いところを探針で調べることは可能でしょうか?

たとえば下の写真の丸で囲ったところが硬化象牙質だとして、

<硬化象牙質>

硬化象牙質

下の写真の丸で囲ったところはもしかしたら、削らないといけない虫歯かもしれないですよね?

<削らなければいけない虫歯>

削らなければいけない虫歯

そもそも、虫歯とは細菌であるからして、探針でわかるのか?となります。

なので、

こと唇側面のCRに関しては、色がついているところは全て取り切り、これからCRを充填する歯面は健全象牙質、もしくはエナメル質となるようにすることをお勧めします。

<点みたいな黒いところ(硬化象牙質)も取る>

点みたいな黒いところ(硬化象牙質)も取る1



点みたいな黒いところ(硬化象牙質)も取る2

硬化象牙質は窩洞が深い場合は、オペークをひけば、なんとか黒い部分を見えなくすることが出来ますが、

窩洞が浅い場合は、オペークをひけば透明性の違いが顕著に現れて、まだらになるだけです。


この硬化象牙質を削るかどうかは、意見が別れるかと思いますが、

私の見解としては、‘天秤にかける’しかないのではと考えております。

つまり、メリットとデメリットを天秤にかけ、患者さんにメリットが高い場合は、硬化象牙質を削るということです。

逆にいうと、硬化象牙質を残した方が患者さんのメリットが高い場合は、硬化象牙質は残すということです。

硬化象牙質は取ったが、露髄したでは、天秤にかけた時に硬化象牙質と思われるので、残したとした方が患者さんの為になるかと思います

逆に硬化象牙質を残すと、著しく審美性を損なう場合は、硬化象牙質と思われるが取った方が良いとなります。

さて、唇側面の硬化象牙質は完全に除去し、これからCR充填する面は健全歯質とすることが、きれいなCR治療のコツという話をしてきましたが、

もうひとつきれいなCR治療をするために、CRを詰めはじめる前に行なった方が良いことがあります

次回記事にしていきたいと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 08:06 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月07日

CR治療7/28(フロータイプのCRを使いこなせると便利です)

こんにちは、水道橋クリスタル歯科院長・歯科医師・歯学博士・大学病院保存科非常勤講師・インプラント学会専修医の小栗卓也です。

この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。


今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画「CR治療」


前回、CR治療の流れについて記事を書きました。→CR治療6(CR治療とはこんな治療)

今回より私の臨床をお伝えしていきます。

ただ、その前に、、

恒例の‘おことわり’、をします。

私のやり方はあくまで、私のやり方という事です。

CR治療については色々な参考書が出ておりますね。

そのやり方を否定するつもりは、ありません

私も審美歯科学会の会員でありますし、たくさん本を読みましたので、本のやり方を行なう事があります

ただ、

これからお話していくことは、どちらかというと、そういった‘本に載っていない方法’に焦点をあてて記事を書いていきたいと思います。

どういうことかといいますと、

本のやり方はペーストタイプのCRを使用することが多いかと思います。

<ペーストタイプのCR>

ペーストタイプのCR

理由は細かい色の調整や形態の付与が可能だからです。

欠点としては、窩洞の細かいところに気泡が入りやすい、充填に時間がかかる、アシスタントがいないと充填が大変な時がある、といったところでしょうか。

フロータイプのCRはその逆といったかんじです。

フロータイプであれば、細かい凸凹にも流れていきますし、うまく使いこなせば、充填時間も短く済みます

さらにキレイに出来たらどうでしょう?

フロータイプのCRである程度綺麗に出来ると臨床上助かる事も多いと思います。

<フロータイプのCR>

フロータイプのCR

私は咬合面の咬頭や裂孔を付与する場合はペーストタイプを使いますが、他はほとんどフロータイプのCRを使用します

なので、これより記事を書いていくCR治療は、‘フロータイプのCRを使用する方法’を中心に書いていきたいと思っています。

例えば、WSDや歯頸部虫歯の充填も私は、初めはペーストタイプを使用していましたが、現在はフロータイプのCRを使用します

なぜなら、その方が早く、キレイにCR治療をする事が出来る方法を編み出したからです。

編み出したというと大げさですが、次回「歯頸部CR治療」についてから記事にしていきたいと思います。

<歯頸部CR治療>

歯頸部CR治療

参考にしてみていただければと思います。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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posted by さけいくら at 09:41 | Comment(0) | CR治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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