この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。

→動画「CR治療」
前回、CR充填をする前に、CRを詰めようとしている歯面は、健全歯質としましょうというお話をしました。→CR治療8「歯頸部CR治療1(充填前の歯の状態、硬化象牙質除去について)」
ただ、これを第一のポイントとしますが、結構当たり前のことでして、今回お話する第二のポイントがきれいなCR治療をするに当たってとても大事になります。
第二のポイントとは、
‘ベベル’を付けるということです。
ベベルとは下の写真のようなものです。
<ベベル>

歯に置き換えて考えると、下の写真の窩洞(虫歯を削った後)があったとしましょう。
<前歯部、虫歯をとったあと>

この穴にCRを詰めていくわけですが、CRと歯との境目となる箇所にべベルをつけていきます。
<べベルをつける箇所>

要は点線で囲った部分を少し削り、なだらかな斜面の形態にしていきます。
これによる効果は、少し大げさに表現しておりますが、下の写真を見ていただくと一目瞭然です。
ベベルをつけない場合のCR治療は下の写真になります。
<ベベルなしのCR治療>

そして、ベベルをつけた場合のCR治療が下の写真です。
<ベベルありのCR治療>

色の選択の問題もありますが、どちらがきれいに見えるか一目瞭然ですね。
ベベルをつけていない方の写真は、CRを詰めたところがはっきりわかります。
ベベルをつけた方の写真は、どこに詰めたのか‘境目’がわかりません。
そう、‘境目’がわからなくなるのです。
これが‘ベベル’の効果です。
ベベルの効果には、他にも接着面積を広げる、CR硬化時の収縮量を減らすなどの意味もありますが、
患者さんからするとこの‘どこに詰めたのかわからない自然感’がとても重要になります。
CR治療にて、ベベルをつけた場合とつけない場合では審美性に雲泥の差がでます。
この‘ベベル’のつけ方も術者の腕を左右する大事なポイントになるわけです。
しかし、ベベルをつけるということは、ベベルのぶん、歯を削るということです。
やたらめったら、削るわけにはいきませんね。
ベベルをつけるには、最小限かつ効果的につけなければなりません。
ではどのように、どの位の量ベベルをつければ良いでしょうか?
実はこれは、決まっていないのです。
虫歯の大きさや形もさまざま違うからです。
それこそ、歯科医の腕や経験となります。
しかし、私なりの見解を次回書いていきたいと思います。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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