この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。

→動画「虫歯除去」
前回、「虫歯の削り方第一段階」としてタービン用の小さいラウンドバーで、エナメル質と象牙質の間を横に広がった虫歯とその上部のエナメル質を除去致しました。→虫歯の削り方6「第一段階(タービン用の小さいラウンドバーでエナメル質にかかる虫歯を除去)」
写真で表すと下の写真を
<虫歯>
↓
<第一段階完了後>
上の写真の状態にして、軟化象牙質を明示するのが第一段階です。
断面図で表しますと、下の写真の青色で囲った部分を除去します。
<第一段階で削る部分>

そして、今回は第二段階の‘コントラハンドピース用の大きいラウンドバー’で軟化象牙質を大まかに削っていきます。
<第二段階で削る部分>

上の写真の青色で囲った部分を削って除去するのが第二段階なわけですが、どんなバーを使用するのが効率が良いでしょうか?
それは何度も書いてありますが、‘大きいラウンドバー’
です。
<第二段階は大きいラウンドバーを使用する>

これ程大きいラウンドバーを使用するのは、私の臨床を見渡しても、この虫歯除去の第二段階のみです。
理由は、‘早い’です。
そして、削っていくと‘軟化象牙質と健全象牙質の硬さの違いがわかりやすい’です。
私がよく、虫歯除去が早い・検知液を使用しなくてもある程度虫歯が除去出来た事がわかるのは、
この第二段階の‘大きいラウンドバー’を使用するからかと思っております。
やり方は
1.大きいラウンドバーをコントラハンドピースにつけ
<大きいラウンドバーをコントラハンドピースにつける>

2.象牙質の硬さを感じながら、少し圧をかけ、硬いところ(健全象牙質)に当たるまで削ります。
<硬いところに当たるまで削る>
3.最後に検知液をかけて、虫歯が除去されているか確認
<検知液にて確認>
です。簡単で早く、余計なところを削らなくてすみますので、是非お勧めです。
注意点としましては、
慣れてきますと、3はほとんどいらなくなりますが、はじめのうちは健全象牙質の硬さを知る為に使用した方が良い思います。
また、コントラハンドピースの動かし方がタービンとは違います。
タービンは触れるか、触れないかという羽で触るかのように(フェザータッチといいます)ほとんど圧力をかけずに削るのが基本ですが、
コントラハンドピースで軟化象牙質を削る場合は、ある程度圧力をかけて、かき出すように削り取ります。
<タービンでの動き>
<コントラハンドピースでの動き>
これら動かし方の違いや圧力のかけ方は一度やるとすぐ覚えます。また、それが合っているかは、検知液が教えてくれますので、是非お試しあれです。
この第二段階は、虫歯除去においてとても大事なので、
ブログ記事:虫歯の削り方4(軟化象牙質を削っているときと健全象牙質に当たった時の感覚の違い)でも触れましたし
動画配信でも、実際の動かし方について御説明しておりますのでそちらも御参考下さい。
→「虫歯除去18/24 受講生の練習:軟化象牙質と健全象牙質の硬さの違いを知る」
では次回、第二段階完了時についてお話いたします。
つまり、第三段階もあるわけで、この第二段階でどこまで削ればいいの?ということについて書いていきます。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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