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2015年03月31日

補綴物調整6/9(咬合調整3)



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動画:インターネット歯医者さん〜実践編〜の目次「患者さん」参照

前回の続きで、前回は咬合調整の大事な事は、補綴物を入れる前と後で患者さんの噛み合わせを変えない事であると書きました。

補綴物調整の基本的な考え方になるので、まだお読みでなかったらお読みくださればと思います。

今回はその続きです。もっと細かく確認したい場合は下の写真のようにする方法もあります。

<咬合紙を破り一歯、一歯咬合をみる>

咬合紙を破り一歯、一歯咬合をみる

補綴物を入れる前の噛み合わせも確認しておいた方がいいですね。

<補綴物を入れる前に咬合を確認>

補綴物を入れる前に咬合を確認

補綴物を入れる前に引き抜き試験をして、その抵抗を術者は感じ取ります。

赤い印記の位置を確認してもいいです。

<かぶせ物を入れる前の咬合状態を確認>

かぶせ物を入れる前の咬合状態を確認

これが補綴物を入れた後も、同じ引き抜き試験の抵抗、同じように印記されていればいいわけです。

<かぶせ物を入れた後の咬合状態を確認>

かぶせ物を入れた後の咬合状態を確認

ここまできてから、患者さんには「高さいかがですか?」と聞きましょう。

手前側の歯が‘すいている’状態、つまり引き抜き試験で咬合紙が引き抜ける状態であれば、それは高いです。

<手前側の歯で咬合確認>

手前側の歯で咬合確認

明らかに高いのに、何度もDr.「どうですか?」患者さん「高いです」とやるのは、私はカッコ悪く思えてしまいまして、

逆にそれまでどうですか?と聞かずに調整して、手前側がしっかりと噛んでから患者さんに「どうですか?」と聞くと、

「あっ、いいです」

といいます。この、「あっ」は、いつも詰め物を入れる時には何度もどうですか?って聞かれるのに、一発だった、この先生すごい、の「あっ」です。

私は魔法の咬合調整と自分で勝手に呼んでいます。

もちろん毎回この「あっ」があるわけではありませんが、格段に「どうですか?」と聞く回数は減ると思います。

是非お試しあれです。

次回はこの方法では、確かに高くなり過ぎることはなくなり、患者さんも違和感を感じにくいですね。では低くなり過ぎないのかという事を次回書いていきます。またそうならないための方法も書いていきます。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。



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posted by さけいくら at 10:42 | Comment(0) | 補綴物調整 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月24日

お知らせ(祝100記事):祝日本口腔インプラント学会専修医合格


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今回で100記事目となります。

心よりお礼申し上げます。


以前、インプラント学会のケースプレゼンテーション試験に合格したお話を書きましたが、この試験はなんの為に受けたかと申しますとインプラント学会の専修医申請をする為でした。専修医の要件に学会のケースプレゼンテーションに合格していることという要件があるのですね。

そしてその申請をしていたのですが、この度

日本インプラント学会の専修医にありがたいことに合格しました。

<インプラント学会専修医合格通知>

IMG_2275.JPG

これからも頑張っていきたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回から咬合調整の続きを書いていきます。よろしくお願い致します。

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posted by さけいくら at 11:49 | Comment(0) | その他・お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月17日

補綴物調整5/9(咬合調整2)



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今回より、実際の咬合調整について書いていきます。

まずは咬合紙というものを使用します。

<咬合紙>

咬合紙

青い咬合紙もありますが、今回は使わない想定でいきます。

この赤い咬合紙は歯科医師は使う頻度はとても多いです。まずは、赤い咬合紙でいけるところまで使いこなせるという事には意味があると思います。

では

この咬合紙を下の写真のように口の中に入れて噛んでもらいます。

<挟んで噛んでもらいます>

咬合紙挟んで噛んでもらいます

よく患者さんとして歯科医院にいくと、赤い紙噛んで、噛んだ後ギリギリ歯ぎしりしてと言われますが、あれです。

なのでギリギリもしてもらいましょう。


すると下の写真のように咬合紙の印記がなされます。

<噛んでいるところに赤い印がつきます>

咬合紙の噛んでいるところに赤い印

これだけをみて、咬合のストーリーが頭に浮かぶ方はいいですが、たいていはこれだけだとなんだかよくわからないと思います。

上の写真をよーく見ると、赤い印記の中に白い点があるのがわかると思います。

<赤い印記の中に白い点>

赤い印記の中に白い点

これは‘ホワイトスポット’と言われるもので噛んだ時強く当たり過ぎている。つまり患者さんが噛んだ時最初に当たるところ、高く感じるところがこのように印記されます。

ホワイトスポットは強くあたり過ぎているので、当然のように削ります。

では、ホワイトスポット以外の赤く印されているところは、普通に当たっていますが、これが高いかつまり削らなければならないのかは次の事で調べます。

ここが大事なので、注目なのですが、一つ手前の歯に咬合紙を移動して噛ませたままにします。

<補綴物の位置>

補綴物の位置

<補綴物より一つ手前の位置>

補綴物より一つ手前の位置

患者さんには噛んでもらったままにしてもらいながら、横に引き抜こうと引っ張っぱります。

<引き抜き試験>

引き抜き試験

引き抜ける場合は、補綴物が高く、手前側の歯がちゃんと噛んでいない状態ですから、補綴物の赤いところは全て削ります。

削るのはカーボランダムポイントです。


手前側の歯が噛み合うまでこれを続けます。

要は、補綴物を入れる前の噛み合わせと入れた後での噛み合わせが一緒になるように合わせるのです。

よく補綴物を入れる歯の反対側が噛んでいるかどうかを調べる事がありますが、反対側が噛んでいても、補綴物の一つ手前の歯は噛んでいないことが多いので、私のお勧めは隣の歯がちゃんと噛んでいるかをみた方がいいと思います。


咬合紙を少し手前に移動させて「噛んだままいて下さい」と声かけしてから、横に引き抜き試験をするだけです。

この方法はとても注目に値しまして、次回もっと細かく書いていきますし、なぜ良いのかについても書いていきます。是非お試しあれです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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posted by さけいくら at 17:34 | Comment(0) | 補綴物調整 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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