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→動画:「石膏」
前回、絶対に気泡を入れないつぎ方をお話ししました「石膏4」
おすすめです。
今回は、気泡以外に石膏つぎで他に失敗するポイントについてお話したいと思います。
まず、コアの印象に石膏をつぐ時は注意です。
<コア前歯>
<コア大臼歯>
コアとは、上の写真のようなもので、歯の根っこの補強材です。
根に芯棒を入れることによって、例えばコンクリートに鉄筋が入って‘鉄筋コンクリート’になるように補強してくれます。
さて、コアの印象面は下の写真のようになっております。印象面は芯棒がつきだしているように採れます。
<コア印象面>
このつきだしている部分は力をかけると曲がります。また、力をとると元の形に戻ります。
この性質を弾性というのでしたね。「連合印象4」
<重みでポスト部分が曲がる>
ここに石膏をついでいくと、石膏の重みで、この芯のようなところが曲がります。
当然ながら曲がったままで、石膏が固まると、本来の形とはずれてしまうわけです。
そんな時は、‘チクソトロピー’という性質を使いましょう。
チクソトロピーというのは、流動性という意味です。
石膏は、バイブレーションをすると流動します。
<石膏はバイブレーションすると流動する>
ですので、バイブレーションさせる為に、バイブレーターというのを使用します。
<バイブレーター>
では本題に戻ります。最初石膏の重みでポストが曲がります。
<石膏の重みでポスト部が曲がる>
<石膏の重み>
<たぶん石膏の中で曲がっている>
そのあとここが大事です。
ポストのある方向にトレーをバイブレーターに押し付けましょう。
<ポストに垂直になるようにトレーをバイブレーターに押し付ける>
チクソトロピーによって曲がっていたポストが石膏の中で、元の形に戻ります。
下の写真の矢印を見てください。
石膏の重みで曲がる
<矢印の方向に石膏の重みで曲がる>
寒天には弾性がありますので、石膏が流動すれば自然と元の形に戻ります。
<バイブレーションすると元に戻る>
というわけです。
これはいろんな事に使えます。
例えば、支台歯の印象でも、歯肉縁下はとても薄くなっています。
<歯肉縁下印象面>
このピロっとしたところも石膏の重みで変形しては本当の形とズレてしまいます。
特にここ大事ですよね。
そんなときこそ、この石膏のチクソトロピーを使いましょう。
石膏をついだあとたてていたトレーをねかせて、バイブレーターに数秒かけます。
<トレーをねかせて数秒バイブレーターにかける>
この手間をかけると、正しい模型が作れます。是非お試しあれです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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