この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
→動画:「ポジショニング」
ポジショニングの基本は、
手をお口の中にどのように入れるかです。
手の入れ方でおのずと身体の位置は決まります。
特に場を作る左手の入れ方で決まってきますので、そちらからいきたいと思います。
また、こちらもあくまで私のやり方であって教科書のような普遍的に正しい事とは種類が違いますので、そのおつもりで先を読んでいただければと思います。
ではいきます。
まず説明は右上→前歯上→左上→左下→前歯下→右下という右上からぐるっと回るように説明していきます。
では右上です。
右上は下の写真を参考になさってください。
<私がお勧めする方法>:右上
(上:小指で引っ張る 中:ミラーの映る方を歯に向けていれている 下:一人でやる場合、薬指で頬を引っ張り小指で下顎にレストをおく)
<私がお勧めしない方法>:右上
(上:人差し指で引っ張る 下:ミラーの映る方を頬側にして引っ張る)
これらはやってみると、なぜ最初の写真をお勧めするかわかります。
野球やゴルフのフォームと同じで、いい方法とは最初に先人から"こうだよ"と教えられて何度もやって、上達が実感出来るものであり、逆に間違ったフォームでやると最初はやりやすく感じるかもしれませんが、ある時から上達が止まってしまいます。
今回のブログの“ポジショニング”も、昔私も恩師から教わった方法となります。
ですので諸先生方におきましても、まずはとりあえず何度かやってみていただければ嬉しいです。
また、私はこういう風にやってるや、こうすると良いかもなどの御意見もありましたら、下記のメールにお願いします。私もとりあえずその方法でやってみて効果を実証した後、御紹介させて頂きます。
では次のポジショニングにいきます。
上前歯です。
<私のお勧めする方法>:上前歯
(ミラーはこの位置だとしぶきがつかなくて良いです。唇側をやる時はアシスタントがいなければ下写真で、いれば左手はミラーを持ってぶらーんとしてましょう。)
前歯部は間違ったやり方をしている方はあまりいないですが、
ミラーの位置だけ気をつけていただければと思います。
上の写真ではなく、下の写真です。
<間違ったやり方>
<正しいやり方>
次に左上です。
<お勧めする方法>左上
(上:ミラーの映る方が歯を向いている 下:一人でやる場合)
ここでもミラーの向きが大事です。
特に左上はミラーを歯の方向に向けると、場を作りやすいこともさることながら、ミラーで形成の時、遠心の歯茎とバーの位置を確認しながら削ることができます。
この場所はミラーでないと見えず、直接見ようとするとアシスタントに当たってしまいます。
また、下の写真のようにすると、とても危険です。ミラーがすっぽ抜けて、頬をタービンで傷つけてしまう可能性があるのでおすすめしません。
<私のお勧めしない方法>:左上
今度は下顎にいきます。
左下です。
左下の時はこのようにします。
<私のお勧めする方法>:左下
(上:ミラーの映る面を頬側にして、押している 下:舌側を削るとき、ミラーを添えてガードしている。ミラーで舌を引っ張ってはいけない)
大事なのは頬側と舌側を削る時はミラーの位置も身体のポジションも違うことです。
身体の位置は、時計でいいますと、頬測の時は12時位の位置、舌側の時は9時位の位置となります。
また、ミラーの向きも今までと反対ですね。しかしあくまで添えるだけです。間違ってもミラーで引っ張ってはいけません。つるっとすべってタービンで頬や舌を傷つける事故の原因になります。
ミラーは添えるか押すかと念頭に置いていただければと思います。
下前歯はこうです。
<私のお勧めする方法>
ミラーは舌が来るのをガードする為、舌側を見る為、このようにおきましょう。
最後に右下です。
右下はこのように致します。
<私のお勧めする方法>右下
(上:小指で引っ張る 下:一人でやる方法、薬指で頬を引っ張り、小指を下あごに置き、レストとする)
もうおわかりになりますね。お勧めしないやり方はこうです。
<私のお勧めしない方法>:右下
(ミラーで頬を引っ張る)
これは頬を傷つける原因になります。
さて、いかがでしたでしょうか?色々なやり方があるとは思いますが
少なくとも私はこのやり方で、頬・舌をタービンで切ってしまったということはありません。アシスタントもつきやすいといってくれます。
御参考になれば幸いです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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