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2014年05月26日

ポジショニング2/3(左手の入れ方)



この度もブログ「インターネット歯医者さん」をお読みいただき誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画:「ポジショニング」

ポジショニングの基本は

手をお口の中にどのように入れるかです。

手の入れ方でおのずと身体の位置は決まります

特に場を作る左手の入れ方で決まってきますので、そちらからいきたいと思います。

また、こちらもあくまで私のやり方であって教科書のような普遍的に正しい事とは種類が違いますので、そのおつもりで先を読んでいただければと思います。

ではいきます。

まず説明は右上→前歯上→左上→左下→前歯下→右下という右上からぐるっと回るように説明していきます

では右上です。

右上は下の写真を参考になさってください

<私がお勧めする方法>:右上

(上:小指で引っ張る 中:ミラーの映る方を歯に向けていれている 下:一人でやる場合、薬指で頬を引っ張り小指で下顎にレストをおく)
ポジショニング右上(小指)

ポジショニング右上(ミラー)

ポジショニング右上(一人)



<私がお勧めしない方法>:右上

(上:人差し指で引っ張る 下:ミラーの映る方を頬側にして引っ張る)
ポジショニング右上悪い例(人差し指)

ポジショニング右上悪い例(ミラー)

これらはやってみると、なぜ最初の写真をお勧めするかわかります。


野球やゴルフのフォームと同じで、いい方法とは最初に先人から"こうだよ"と教えられて何度もやって、上達が実感出来るものであり、逆に間違ったフォームでやると最初はやりやすく感じるかもしれませんが、ある時から上達が止まってしまいます。

今回のブログの“ポジショニング”も、昔私も恩師から教わった方法となります。

ですので諸先生方におきましても、まずはとりあえず何度かやってみていただければ嬉しいです

また、私はこういう風にやってるや、こうすると良いかもなどの御意見もありましたら、下記のメールにお願いします。私もとりあえずその方法でやってみて効果を実証した後、御紹介させて頂きます。


では次のポジショニングにいきます。

上前歯です。

<私のお勧めする方法>:上前歯

(ミラーはこの位置だとしぶきがつかなくて良いです。唇側をやる時はアシスタントがいなければ下写真で、いれば左手はミラーを持ってぶらーんとしてましょう。)
ポジショニング上前歯(ミラー)

ポジショニング上前歯(一人)


前歯部は間違ったやり方をしている方はあまりいないですが、

ミラーの位置だけ気をつけていただければと思います。

上の写真ではなく、下の写真です。

<間違ったやり方>

ポジショニング上前歯悪い例(ミラー)

<正しいやり方>

ポジショニング上前歯(ミラー)





次に左上です。

<お勧めする方法>左上

(上:ミラーの映る方が歯を向いている 下:一人でやる場合)
ポジショニング左上(ミラー)

ポジショニング左上(一人)


ここでもミラーの向きが大事です。

特に左上はミラーを歯の方向に向けると、場を作りやすいこともさることながら、ミラーで形成の時、遠心の歯茎とバーの位置を確認しながら削ることができます

この場所はミラーでないと見えず、直接見ようとするとアシスタントに当たってしまいます。

また、下の写真のようにするととても危険です。ミラーがすっぽ抜けて、頬をタービンで傷つけてしまう可能性があるのでおすすめしません。

<私のお勧めしない方法>:左上

ポジショニング左上悪い例(ミラー)



今度は下顎にいきます。

左下です。

左下の時はこのようにします。

<私のお勧めする方法>:左下

(上:ミラーの映る面を頬側にして、押している 下:舌側を削るとき、ミラーを添えてガードしている。ミラーで舌を引っ張ってはいけない)
ポジショニング左下(ミラー)

ポジショニング左下(ミラー舌側)

大事なのは頬側と舌側を削る時はミラーの位置身体のポジションも違うことです。

身体の位置は、時計でいいますと、頬測の時は12時位の位置、舌側の時は9時位の位置となります。

また、ミラーの向きも今までと反対ですね。しかしあくまで添えるだけです。間違ってもミラーで引っ張ってはいけません。つるっとすべってタービンで頬や舌を傷つける事故の原因になります。

ミラーは添えるか押すか念頭に置いていただければと思います。



下前歯はこうです。

<私のお勧めする方法>

ポジショニング下前歯(ミラー)

ミラーは舌が来るのをガードする為、舌側を見る為、このようにおきましょう。


最後に右下です。

右下はこのように致します。

<私のお勧めする方法>右下

(上:小指で引っ張る 下:一人でやる方法、薬指で頬を引っ張り、小指を下あごに置き、レストとする)

ポジショニング右下(小指)

ポジショニング右下(一人)

もうおわかりになりますね。お勧めしないやり方はこうです。

<私のお勧めしない方法>:右下

(ミラーで頬を引っ張る)

ポジショニング右下悪い例(ミラー)
これは頬を傷つける原因になります。


さて、いかがでしたでしょうか?色々なやり方があるとは思いますが
少なくとも私はこのやり方で、頬・舌をタービンで切ってしまったということはありません。アシスタントもつきやすいといってくれます。

御参考になれば幸いです。

ここまでお読み頂きありがとうございました。



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posted by さけいくら at 17:15 | Comment(0) | ポジショニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ポジショニング1/3(はじめに)



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今回は動画もあります。是非ご覧くださいませ。
動画:「ポジショニング」


さて、今日は技術編にいきます。

この前の技術編はインレーに関して行いましたが、インレーの前に確認しなければならない事があります。

それは、

“ポジショニング“です。

このポジショニングで腕の上達度が決まると言っても過言ではありません。

日々の診療の身体の疲れをなくす事は大人数を診療出来ることにもつながります。また、定位置を決める事で処置が安定します

ブリッジの平行性などもとりやすくなります

インプラントも形成も"パラレル(平行)"が歯科治療には大事になってくることが多いですが、それらも出来るようになります。

私は、よくこんなにパラレルに形成出来るね、やインプラント埋入出来るねなど言われますが、

最初はなんで出来るのかなと考えていましたが、このポジショニングをしっかり行っているからだと思います。

さて、このポジショニングは処置によっても、口があく、あかないでも違ってきますし、1人でやる場合やアシスタントがいる場合などでも当然違い、多岐に渡りますが、今回は基本編です。

ポイントは、絶対に患者さんの口の中を傷つけないことアシスタントが操作しやすい事の二つです。

では、次回に続きます。ここまでお読みいただきありがとうございました。



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posted by さけいくら at 12:51 | Comment(0) | ポジショニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

痛くない歯医者(思考編)



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前回しみるっぽいな、これはしみないだろうなどの判断基準をどうすればいいの?という疑問が残るかなと思ったので、この題材でお話します。

今日はまた医療者の思考のお話です。

歯科治療で全く痛みなくというのは難しいですね。
しかし、全く痛みなくは難しいかもしれませんが、


痛いかな、どうかなという事は常に考えてはいきましょう。

という話です。


これはとても大事な事だと思います。特につ・ね・にというところかと思います。

そうすると色々な事に気づく事になります。

まず歯医者が苦手だったり緊張している方は足がピンと伸びています。手はこうなっている方が多いです。

<緊張しているときの手イメージ>

緊張している患者さん(手)

こういった些細なところに気づけるようになります。

痛い時は目尻がピクピクしたり、顎が震えたりします。本気で痛い時はそれは誰がみてもすぐ わかりますが、微妙な時、痛い時は手を上げて下さいねの手を上げるまでもない時などは、ほんの些細な動きです。

よーく見ないとわかりらない程度なのです。

患者さんがストレスなく治療を受ける為に、常にアンテナをはって見逃さないように私も頑張っています。

そうやっていつも痛くないか気にしながら歯を削っているうちに、だんだん歯の声というか、ここ削ると痛いだろうなや麻酔をすべきかどうか、処置を進めるスピードなどたくさんの次の行動が変わってきます。


ここを削ると痛いだろうなと思ったら、ちょっと痛いですよーと削りながら声かけすることも出来ます。
いきなり痛みが来るより、患者さんは心の準備が出来るだけ楽だとおっしゃります。
あ、この患者さん緊張してるなと感じれば、よしリラックスさせよう、と行動が変わっていきます。

まさに思考→行動→結果ですね。

そしてその些細な気づきが、先生なんでわかるんですか?この先生凄い!先生はわかってくれてるという安心感につながり、結果患者さんの満足感に繋がり、結果医院が繁盛するわけです。

患者さんは歯科医院に来たら、私もそうですが、ほとんどの方が今日は痛くないといいなーと心の中では思っています。

それなのに、歯科医療者側が歯科治療は痛いのが当たり前と思考を止めてしまったら円滑なコミュニケーションとは成らないわけです。

この些細な気づきは、出来るだけ痛くなくするにはどうすればいいかといつも考える”思考''から来ています。

それをいつも考えて何年も毎日歯を削っていればどうなるでしょうか?

何にも考えず何年も歯を削っている方とは雲泥の差になって行くと思います。だからこの思考が大事なのです。

医療者として患者さんの事を本気で思い、考えていただければ・・・
(また偉そうになってしまいました。どうも思考編はあつくなってしまいますね。)行動が変わり、結果が伴います。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。



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posted by さけいくら at 11:56 | Comment(0) | 思考編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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